感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン1」第8話「氷」

X-ファイル シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

 ドラマ「X-ファイル シーズン1」(全24話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン1
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s1/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第8話 氷 ICE


■あらすじ

EP8 氷
25万年前の氷河を調べている研究所で科学者たちが互いを殺し合う事件が発生。モルダーらが捜査を進め、検死の結果、体内から地球外生物の疑いがある生物が発見される。

 お題は「未知の生物」。


 アラスカで古代の氷を研究している科学者たちから、錯乱状態を思わせる異常な通信が届く。モルダーたちは調査のため科学者たちとともに現地に飛ぶが、研究所の科学者たちは殺しあったり自殺したりして全滅していた。


 やがて死んだ科学者たちは未知の寄生生物に寄生されていた事がわかる。研究所は25万年前に出来たクレーターの上の氷河に有り、おそらく25万年前に隕石に乗ってやってきた生物を掘り出してしまったらしい。寄生生物は生物の視床下部に寄生し、宿主を暴力的にさせる性質があった。モルダーたちは互いに他人が寄生されているのでは、と疑心暗鬼になる。


 やがてモルダーは寄生されていると見なされ監禁される。その後の研究で、寄生生物同士を接近させると、縄張り争いで殺し合い共倒れになることが判明する。つまり寄生されている人間にもう一匹寄生生物を入れれば駆除できる。科学者たちはモルダーに寄生生物を入れて助けようとするが、その入れようとしていた科学者の方が寄生されていた事がわかり、そちらに寄生生物を入れて退治した。


 最後。命からがら研究所から脱出してきたモルダーは、再度準備を整えてからもう一度戻り、あの寄生生物を捕獲しようと考えていたが、研究所は既に政府によって焼かれていた。


■感想

 はい、映画「遊星からの物体X」のX-ファイル版です。オマージュを通り越して、もうパクリに近いんじゃないかというレベル(氷に閉ざされた基地、寄生生物、犬も寄生されている、疑心暗鬼の争い、etc)。


 まあ、これはこれで面白い事は認めますが、問題はこの状況で『FBI捜査官』がアラスカに乗り込むというシチュエーションに無理があるということですな。普通科学者(だけの)チームで行くでしょうと。モルダーが個人的趣味で付いていったならともかく、上からの命令でって言ってたし。FBIの上層部は何を考えて二人に行かせたの? と、そういうツッコミを激しくしてしまうお話でありました。