感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン1」第14話「性を曲げるもの」

X-ファイル シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

 ドラマ「X-ファイル シーズン1」(全24話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン1
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s1/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第14話 性を曲げるもの GENDER BENDER


■あらすじ

EP14 性を曲げるもの
文明を拒否し、信者だけで集団生活を送る、ある宗教団体。その彼らの秘密の儀式の中で、死んだ男性が女性として甦った。捜査を開始したモルダーとスカリーは・・・。

 お題は「特異体質の人間」。


 ある男性が行きずりの女性と関係を持った後心臓発作で死亡する。しかし相手の女性は行方をくらまし、全く別の男性が被害者の荷物を持ち逃げする姿が確認されていた。実は同様の事件が最近5件発生しており、いずれも被害者には異常な濃度のフェロモンが検出された。犯人は異性を引き付けるフェロモンを体内で作ることができるらしい。


 被害者の引っかき傷に残った特殊な土は、「キンドレッド」という宗教組織のメンバーが陶芸を作るために使用しているものだった。キンドレッドのメンバーは文明を拒否し、森の奥に引きこもって独自の生活を送っていた。モルダーたちは彼らから情報を得ようとするが、取り付く島も無く、すぐに追い出される。


 モルダーはキンドレッドのメンバーに、数十年前の写真に写っていた人物がそのままの姿でいることに気が付いていた。モルダーたちは密かにもう一度キンドレッドの集落に舞い戻り、奇妙な儀式により、男性が女性のような姿になるシーンを目撃する。スカリーはようやくメンバーの一人から、「マーティン」という男が、外界への憧れにかられて集落から出て行った事を聞き出す。


 マーティンの犯行らしい事件はその後も続くが、被害者から、女と思っていた相手が実は男だったという証言が出てくる。モルダーはマーティンが性別を自由に変化させられるのではと推測する。そしてモルダーたちはマーティンを追い詰めるが、そこにキンドレッドの一団が現われマーティンを捕まえると、自分たちで処理するといって姿を消す。


 モルダーたちはキンドレッドの集落に急行するが、全員姿を消していた。畑にはミステリーサークルと思しき跡だけが残っていた。


■感想

 この話、多分「オチだけは凄い」みたいな評価じゃなかろうかと思います。途中の展開はさして面白くも無いのですが、最後の「畑からカメラがどんどん離れていくと、ミステリーサークルが残っているのが解る」(つまりキンドレッドたちは、特異体質人間どころか、実は宇宙人だった)というオチは秀逸。20年ぶりでもあのシーンだけは鮮明に覚えていましたから。