感想:NHK番組「昔話法廷」第1回「“三匹のこぶた”裁判」(2015年8月10日(月)放送)


 NHK番組「昔話法廷」(全3回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■昔話法廷 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/P3640/

 NHK Eテレでの視聴です(放送日:2015年8月10日(月) 10:00〜10:15)。



■番組概要

>あの昔話の主人公が訴えられた!? なじみ深い昔話をモチーフにした、これまでになかった法廷ドラマシリーズ。取り上げるのは「三匹のこぶた」、「カチカチ山」、「白雪姫」。

 法廷ドラマ。良く知っているおとぎ話の世界を事件として取り扱い、裁判をやってみたら、というシュール系ドラマ。


第1回 “三匹のこぶた”裁判


■あらすじ

>「三匹のこぶた」「カチカチ山」そして「白雪姫」。昔話の登場人物を裁判にかける前代未聞の法廷ドラマ!第1話は「三匹のこぶた」。三男こぶたが、煙突から侵入したオオカミを、お湯が煮えたぎる大鍋に閉じ込め殺害した。それは、自分の身を守るための正当防衛だったのか?それとも用意周到に準備をした上の計画的犯行だったのか?証人には、殺されたオオカミの母親や長男こぶたが登場。出演:木南晴夏加藤虎ノ介小芝風花ほか


>【出演】加藤虎ノ介,木南晴夏,押田美和,岩崎雄大,浅川薫理,田村こころ,小芝風花,平川和宏,【声】前田航基,下田翔大,坂本千夏,【脚本】今井雅子

 テーマは「三匹のこぶた」で被告はぶたの三兄弟の三男。

 あの「三匹のこぶた」の物語で、狼が鍋に落ちて死んだ後、ぶたの三兄弟の三男「トン三郎」が被告として裁判が行なわれる。弁護側は、三兄弟が狼に食べられそうになったためにやむを得ず殺したと正当防衛を主張。それに対して検察側は、トン三郎があらかじめ大きな鍋を購入しており、また既に湯を沸かしていた事から、計画的に狼を殺すつもりだったと糾弾。そして裁判員たちが有罪無罪を考え始めるシーンで〆。


■感想

 おふざけドラマかと思っていたらガチの(?)法廷物だったので驚いたですよ。NHKは朝からへんてこりんな番組を放送しますなぁ。


 設定は昔話なのに、舞台そのものは現代の法廷。ということで、被告や証人が豚や狼の母親(もちろん被り物)だったりするのに、検察と弁護側がそれぞれマジにやりあい、「異議あり! 誘導尋問です!」とか「被告はあらかじめ鍋を購入していた。つまりこれは計画的殺人です」とか真剣にバトルするのが妙におかしい。


 そしてどんなオチに着地するのかと思えば、判決を出す前にドラマがぷつっと終わってしまったのにあっけに取られました。これはクセになりそうな面白さですな。


★こちらもどうぞ
第2話 「“カチカチ山”裁判」(2015/08/11放送)
第3話 「“白雪姫”裁判」(2015/08/12放送)