感想:NHK番組「至宝化石が大集合! 探検ナイトミュージアム」(2015年8月10日(月)放送)


 NHK番組「至宝化石が大集合! 探検ナイトミュージアム」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■至宝化石が大集合! 探検ナイトミュージアム - NHK
http://www4.nhk.or.jp/P3667/

 NHK総合での視聴です(放送:2015年8月10日(月) 22:00〜22:50)。


■番組概要

>上野・国立科学博物館で開催中の特別展「生命大躍進」が、いま大人気!
>奇怪な古代モンスターから恐竜、知られざる人間の遠い祖先たちに至るまで、40億年の生命進化をたどる超お宝化石が世界各地から集結しているのだ。
>閉館後の会場をナイトミュージアム支配人の案内で大冒険! 化石に秘められた驚きの秘話や進化研究の最前線に迫る。
>超一級の化石に加え、大反響を呼んだNHKスペシャル「生命大躍進」の超リアルな古代生物CGも満載! 古代生物がまさかの復活? 恐竜人間と古代人の決闘? ミステリアスな夜の博物館はハラハラドキドキの大騒ぎ!


>【司会】劇団ひとり,中村慶子,【ゲスト】飯尾和樹,伊集院光,春香クリスティーン,【講師】国立科学博物館グループ長…加瀬友喜,【解説】国立科学博物館 名誉研究員…山田格,【解説】国立科学博物館 研究主幹…河野礼子

 ナレーション:小山力也

 特別展「生命大躍進」の会場を、タレントたちの見学という形で紹介。NHKの宣伝番組みたいなもの。



■番組内容

 会場の「XXゾーン」を入り口から順番に見学していき、時々NHK番組「生命大躍進」で使ったCGを挟み込んだり、専門家の先生に遠隔で解説してもらう形で進行。



・カンブリア大爆発ゾーン

 人間の遠い祖先の小魚「メタスブリッギナ」。初の脊椎動物。目がカメラ目。当時最強生物はエビ・カニの祖先「アノマロカリス」。こちらは複眼。カメラ目の方が優れているから、メタスブリッギナが生き延びた、的な説明。



・海で大進化ゾーン

 ご先祖様は巨大魚「ダンクルオステウス」へと進化。アノマロカリスの子孫の「ウミサソリ」より遥かに強い。やがてご先祖様はヒレが足になり海底を歩いていた。しかし体が大きいのでえさの小魚を捕まえにくい。そこで思い切って、あえて動き辛い陸上に進出し、引き潮の時にできる潮溜まりに取り残された小魚を食べていた、らしい。



・陸上進出ゾーン

 ご先祖様「ディクトドン」(身長30センチくらいのネズミ的生き物)は大発明をした。それは「巣穴」。巣穴があることで安心して子育てとかの生活ができるようになった。何故それがわかるかというと、その巣穴に洪水で泥が流れ込み、それが化石になって発見されているから。



・生命大絶滅

 2億5000万年前、世界中で大噴火が発生。生物の96パーセントは滅んでしまった。



・恐竜大進化ゾーン

 恐竜が地球の王者に。しかし6500万年前に大絶滅した。恐竜の一種「トロオドン」は脳が恐ろしく発達しており、もし絶滅せずに進化したならば、二足歩行する「恐竜人間」になったと考える学者もいる。



・霊長類ゾーン

 直近のご先祖様たち。人類は一種類だけでは無く、何十種類も枝分かれしては滅び、私たちだけが生き残った。



 最後、恐竜人間の着ぐるみと、乱入してきたネアンデルタール人が大乱闘するのを横目に、タレントたちが「みなさんさようならー」と挨拶しておしまい。



■感想

 あからさまなイベントの宣伝番組。しかし「どうせ番組の生命大躍進で使ったCGの使いまわしだけだろ」と侮っていたら、ディクトドンの巣穴の話とか、潮溜まりの小魚を食べていた云々とか、未見の情報も出てきて、ちょっと得した気分になりました。まー、悪くはなかったかな。