感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第2話「宿主」

 
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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第2話 宿主 THE HOST

■あらすじ

EP2 宿主
貨物船の下水処理タンクで発見された死体。そこには奇妙な寄生虫が付着していた。するとその後間も無くして、下水道に寄生虫と人間の融合体のような生物が出現する。

 お題は「未知の生物」。


 つまらない盗聴の仕事していたモルダーは、今度は下水道で見つかった腐乱死体の事件の担当を命じられる。モルダーはあまりにつまらない仕事の連続に、もうFBIを辞職しようと考えるが、スカリーに止められる。

 スカリーは解剖した腐乱死体から、寄生虫の「ウズムシプラナリア)」を見つける。やがて下水道で作業員が未知の何かに襲われ、その後下水道施設から、人間の形をしたウズムシが発見される。モルダーはウズムシ人間を犯人として警察に引き渡すが、途中で逃げ出してしまい、モルダーは必死の捜索の末、怪物を下水道で殺す事に成功した。

 最初に見つかった腐乱死体はロシア人で、どうやらウズムシ人間は、ロシアからやって来た放射性廃棄物運搬船に乗ってアメリカに来たらしい。ウズムシ人間は人間に卵を植え付け繁殖する性質があり、あのまま放置すれば大事件になるところだった。モルダーは「チェルノブイリ事故」(1986年)による放射能が、突然変異生物を生み出してしまったのだと推測する。(※この話は1994年放送)。

 この事件の間、謎の存在が、スカリーに情報を提供したり、モルダーにFBI内部に味方がいることなどを示唆したりした。しかしこの人物が何者なのか、二人には見当もつかなかった。

 最後。下水道の中に、別のウズムシ人間がうごめいているシーンで〆。


監督 ダニエル・サックハイム
脚本 クリス・カーター


■感想

 いつもとはかなり毛色の違った異色エピソード。どこが違うかと言えば、未知生物がガッチリ姿を見せること。普通X-ファイルは、


モルダー「これは、●●の仕業だよ、スカリー」
スカリー(呆れた口調で)「そんなことあるわけがないじゃない、おちついてよモルダー」


 とかいう掛け合いの後、なんだかよく解らない相手が闇の中でうごめいているシーンをちょっと見せた末に、事件の真相は闇の中だった、みたいな曖昧な結末で終わります。


 ところが今回はウズムシ人間がしっかり姿を見せ、捕獲され、あまつさえ警察に引き渡されるという凄いことに。スキナーでさえ、今回は「未知の生物が犯人」としっかり認めてしまっています。こんな回が有っていいのか、みたいな。どう考えてもこの事件、マスコミがかぎつけて、てんやわんやの騒ぎになると思う。


 それにしても突然変異の怪物に精神鑑定を受けさせようとか言い出すスキナー、どうかしている。