雑談:記事:『なぜエロゲ出身のライターがアニメやラノベ業界でブレイクしているのか?』

 「エロゲ」というとネットスラングで下品な響きなので、あまり好きな言葉ではありませんが、要するに「18禁系のゲーム」のことです。「まどか☆マギカ」の虚淵玄氏など、大ヒットを飛ばした作品の作り手が、そういうアンダーグラウンド的世界の出身、というのは今では珍しくもなくなりました。それについての考察が記事になっています。
 
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●なぜエロゲ出身のライターがアニメやラノベ業界でブレイクしているのか? | ダ・ヴィンチニュース
http://ddnavi.com/news/253298/a/?doing_wp_cron=1439565103.9283759593963623046875

 ラノベの編集者にインタビューし、編集者がエロゲ業界ライターを起用する理由を上げています。


1. 知名度

 元々ファンが付いているのである程度売り上げが見込め、話題にもなりやすい。


2. 仕事の速さ

 ゲームシナリオはラノベ数冊分にあたり、大量の文章を書く事になれているので、仕事が速い。


3. 業界に顔が利く

 良いイラストレーターと知り合いだったり、あるいは向こうが名前を知っているため仕事を受けてくれやすい、など。


4. 人間性

 元々ゲーム業界で仕事をしているので、『大人』である。


5. 話を完結させた経験

 ゲーム1本はラノベ5〜10冊分のボリュームがあり、それを作った経験が有るという事は、「長編ストーリーを書くに当たり、どれだけの背景設定やキャラが必要で、途中どんなタイミングでどれだけのドラマが必要か」ということが解っている。つまり構成力がある。


 ということで、知名度があり経験もあるエロゲ出身ライターは、編集者にとってありがたい存在、という結論となっています。


感想

 「知名度」という点については意識していましたが、「完結させた経験」とか「そこから来る構成力」といった指摘は、なるほどという感じですね。


 かつては「今これこれの仕事をしている●●さんはエロの仕事をしていた」ということは「気が付いても指摘しないのがマナー」でしたが、今では大きなウリなんですねぇ。時代も変わりました。