感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第10話「レッド・ミュージアム」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第10話 レッド・ミュージアム RED MUSEUM

■あらすじ

EP10 レッド・ミュージアム
精肉業が盛んな小さな町で高校生の変死事件が多発する。モルダーとスカリーが話を聞いて行くと、住民たちは菜食主義の新興宗教団体の仕業ではないかと疑っていて・・・。

 お題は「政府の陰謀」。


 精肉業が盛んな小さな街で、少年が突然失踪し、翌日下着姿で背中に「HE IS ONE」と書かれた姿で発見される。過去にも同様の事件が二件発生しており、モルダーは地元の保安官から「原因は神隠し」と聞かされ調査に向かう。


 街には「赤の記念館」という、肉食を一切認めない宗教団体が存在しており、街の住民と対立していた。モルダーたちは「赤の記念館」の教祖が事件に関わっているのではと考えるが、証拠が無かった。やがて町の医者が飛行機事故で死に、彼が持っていた薬が、シーズン1の「三角フラスコ(終章)」に出てきたエイリアンのDNAであると判明する。町医者は何者かに雇われて街の若者や牛にこのエイリアンDNAを投与し、人体実験をしていたらしい。やがて謎の男(ディープ・スロートを射殺した犯人)が現われ証拠隠滅を図ろうとするが、保安官に射殺される。


 結局死んだ男の身元は不明のままで、またエイリアンDNAも分解して調査不能になってしまった。


監督 : ウィン・フェルプス
脚本 : クリス・カーター

■感想

 はぁ?と言いたくなるエピソード。真相パート(?)は「三角フラスコ」に繋がるエピソードという事でそれなりですが、そこに至るまでの展開がグダグダ。大体モルダーが捜査に乗り出す理由が「神隠しらしいから」ということですが、それ以降神隠しなんて単語一言も出てこないし。


 また

怪しげな「赤の記念館」の人々→実は犯人ではない
盗撮をしていた子供大好き男→実は犯人ではない


 と、話をひねりすぎ。最後にビックリさせればそれで良い、ってもんじゃないと思うのですが。最初に誘拐された少年たちがなんでホイホイ電話に釣られて出ていったのか、とか、何故精神錯乱状態なのかとか、消化できてない伏線も多いし。これはいけませんな。


 シーズン1がストレートなオカルト/SF話で占められていたのに対し、シーズン2からはこんな「不気味な雰囲気」「なんとなく」だけで転がす話が登場してしまいました。もう堕落の兆候が……