NHK番組「趣味どきっ! 一声入魂!アニメ声優塾」(全8回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
NHK Eテレでの視聴です(放送:毎週火曜 21:30〜21:55)。
■番組概要
>数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学んでいきます。
司会の中川翔子が講師役の声優にキャリアやらテクニックやらを質問して進行する番組。
第5回 神谷明
■内容
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-09-01&ch=31&eid=15227&f=2273
>今回の講師は「神谷明」さん。神谷先生が演じた数々の人気キャラクターに秘められた、「声優術」をお伺いします。
「北斗の拳」のケンシロウも、「キン肉マン」のキン肉マンもオーディションで役を取った。
「シティーハンター」の「冴羽リョウ」は、原作を読んでいて「これは自分がやる役だ」と思った。しかしケンシロウとかキン肉マンとか少年ジャンプ系アニメの主役を沢山やっているので、「神谷、やりすぎじゃね?」という空気だった。ある日、少年ジャンプの編集部に行く機会があったので、そのとき編集者に猛烈アピールして役を掴んだ。
冴羽リョウは、自分が「カッコイイキャラに憧れる」要素を総て詰め込んで演じている。
「叫びの神谷」と呼ばれる。「バビル二世」の主役の時、加減がわからないのでとにかく叫びまくっていた。そのうちロボットアニメの武器の名前とかは叫ぶのが普通になった。
ケンシロウの叫び声は、台本に「アタ」と書いてあるだけで、どう演じていいのかわからなかった。しかしブルース・リーのイメージが湧いてきて、まねをして裏声で「アタッ」と叫んだら、それがいいという事になった。あるときは「戦いの終わり」という意味で「オワッタァ!」と叫んだけど、誰も気がついてくれなかった。
舞台俳優になりたくて、テアトル・エコーという劇団に入った。先輩が、山田康雄、納谷悟朗、熊倉一雄、etcのそうそうたるメンバー。先輩たちの演技を徹底的に勉強した。それが後年、ルパンの演技が冴羽リョウに生き、銭型警部の演技が毛利小五郎の演技に生きた。
声優になっての喜びは、演じたキャラが多くの人に愛されること、またキャラを通じて他の人と距離をつめることが出来る。