感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第15話「新鮮な死体」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第15話 新鮮な死体 FRESH BONES

■あらすじ

EP15 新鮮な死体
ハイチ難民キャンプで海兵隊員が変死する事件が発生。調べを進めると、現場にはブードゥーの儀式の痕跡があった。しかもその後、死体が安置所から消えてしまい・・・。

 お題は「ブードゥーの呪い」。


 海兵隊員が自動車で道路側の木に突っ込んで死亡した。軍は自殺と判断するが、木にはブードゥーの呪いに関係すると思われる怪しげなマークが残されていたことから、遺族はFBIに捜査を依頼し、モルダーたちが捜査に乗り出した。


 死亡した隊員は、ハイチからの難民を収容するキャンプに勤務していた。少し前にも同キャンプに勤務する隊員が首吊り自殺しており、その時も謎のマークが見つかっていた。キャンプでは指揮官ウォートン大佐の命令で難民への虐待が行なわれているらしく、難民と隊員たちは互いに憎みあっていた。モルダーたちは、難民のリーダー的存在・ボベイが事件に関わっていると考える。


 やがて事故で死んだはずの兵士が実は生きていたことが判明するが、仲間の兵士を殺してしまう。モルダーはブードゥーの秘術で人間を仮死状態にする技術があることを思い出す。実は呪いの犯人はウォートンで、部下二人が虐待の事実を上層部に告発しようとしていたので、呪いで先手を打ったのだった。ウォートンはボベイを殺して墓の上で儀式を行い、モルダーやスカリーにも呪いをかけるが、突然生き返ったボベイに何かされ、そのまま死んでしまう。ハイチ難民は母国に送還される事になった。最後、実は生きていたウォートンが埋められた棺の中で必死にもがいているシーンで〆。


監督 : ロブ・ボウマン
脚本 : ハワード・ゴードン


※ミスターXが「昇天 Part3」以来久々に登場して、軍の内部情報をちょこっと提供した。


■感想

 まずまず面白かった。呪い話にプラスして、「事件はハイチ難民の犯行と思わせて実は……」というミステリ要素の味付けも良く機能してました。最後に犯人ウォートンが生き埋めにされて、土の下で助けてくれぇぇともがいている、というブラックさもまた良し。


 とはいうものの、話に傷も有って、モルダーたちが捜査に乗り出すきっかけになった「自動車事故で死んだ、と見せかけて実は生きていた」兵士の話が余分なのですよね。途中の「一体真相はどこにあるのか?」という段階での目くらましには良いのですが、ウォートンが犯人だと解ってしまうと、ウォートンがこの兵士にアレコレする動機が無いんですわ(この兵士は告発には関係なかったし)。ちょっと筋が通りません。