感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第22話「幼虫」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第22話 幼虫 F.EMASCULATA

■あらすじ

EP22 幼虫
刑務所の囚人に届いた小包から謎の伝染病が発生した。その混乱に乗じて囚人が脱走、モルダーとスカリーの両捜査官は彼らの行方を追うことに。その影に、ある実験が・・・。

 お題は「新種の伝染病」+「政府の陰謀」。


 ある刑務所で新種の伝染病が発生し、囚人たちが次々と感染、その騒ぎに乗じて囚人二人が脱獄した。モルダーたちはスキナーの指示で囚人捕縛の任務に就くが、伝染病のことを知り、スカリーは刑務所で病気の調査にあたることになった。この病気は感染すれば36時間以内に100パーセント死ぬという凶悪なものだった。


 スカリーはやがて、最初に発病した囚人に、国内最大手製薬会社のピンク製薬から何か荷物が送られていたことを知る。しかも刑務所内でCDC(疾病予防管理センター)の医師を名乗って活動しているのは、実はピンク製薬の社員だった。ピンク製薬は囚人を実験台に、寄生虫で伝染する新種の病気を感染させていたのだった。しかし感染して死んだ人間は次々と焼却され、証拠は総て消し去られる。


 一方、モルダーは、この事件にはスモーキング・マンが関わっており、ピンク製薬と政府は繋がっていることを知る。モルダーたちは逃亡した囚人を追うが、一人は病気で死に、もう一人も発病して死にかけていた。モルダーは囚人から陰謀についての証言を得ようとするが、その前に囚人は射殺されてしまう。事件後、モルダーは、今回の事件の真相をマスコミに暴露するといきまくが、スキナーからは意味が無いから止めろと命令され、さらにこれは手始めに過ぎないと脅される。


監督 : ロブ・ボウマン
脚本 : クリス・カーター&ハワード・ゴードン


■感想

 伝染病の病状の描写がキモイ一作。皮膚にぶよぶよのふくらみが出来、それが裂けた瞬間プシュッと体液が飛び散って、周囲に感染するという寸法です。見ていて、めっちゃ気持ち悪い。劇中、液を浴びた人間が、猛烈に嫌な顔をしながら洗面所に駆け込んで必死で液を拭うシーンには、「うん、気持ちは痛いほどわかる」と言いたくなりました。


 お話の方向は、第3話「血液」同様に「政府が国民を平気で実験台にしている」という政府不信系都市伝説な話。「政府は宇宙人の事を隠している」とかいう話よりリアリティがあって(?)、これはこれで良いですな。


■一言メモ

 サブタイトル「F.EMASCULATA」は、最初の「F.」は不明ですが、「EMASCULATA(エマスクラータ)」は病気の原因の寄生虫を運ぶ虫の名前です。