感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第23話「影踏み」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第23話 影踏み SOFT LIGHT

■あらすじ

EP23 影踏み
密室状態のホテルの客室から客が消失する事件が発生した。モルダーとスカリーが捜査を進めていく中で、暗黒物質を研究する科学者、バントンが浮かび上がった・・・。

 お題は「暗黒物質」。


 スカリーはFBIアカデミーの教え子の新人刑事ケリーから救援要請を受け、ある事件の捜査を手伝うことになった。それは密室から人間が忽然と消え去ったというもので、床には焦げ跡の様なものが残っていた。モルダーは人間の自然発火現象ではないかと疑う。さらに最近同様の事件が二件起きており、捜査の結果モルダーたちは物理学者チェスター・バンドンにたどり着く。


 パンドンは未知の「暗黒物質」の研究をしているうちに、粒子加速器の事故で粒子を浴びてしまい、その結果彼の影は暗黒物質になってしまったという。そのため彼の影は一種のブラックホールとなり、影を踏んだ人間は一瞬にして原子に分解されて焦げ跡しか残らないのだった。バンドンは自殺も考えたが、死後影がどうなるかわからないのでそれも出来ないという。さらに政府の人間に追い回されていると主張した。


 モルダーはミスターXに助けを求めるが、ミスターXからはつまらない用件で呼び出すなと言われてしまう。しかし直後ミスターXはバンドンを捕まえ、さらにバンドンが粒子加速器で自殺したように偽装する。モルダーたちは事件が終わったと思って立ち去るが、最後バンドンがどこかの研究所で悲しい顔つきで実験台にされているシーンで〆。


監督 : ジェームズ・コントナー
脚本 : ビンス・ジリガン




■感想

 一応「SF」という事になると思うのですが……、どちらかというと「ファンタジー」か「魔法」ですよね。「影が暗黒物質になって人を吸い込む穴になってしまった〜」って、物理とか何とかじゃないでしょ。さらに吸い込むのは人間オンリーというのにいたっては……、まあ、何でも吸い込むという設定にしたら、バンドンが立っているだけで地球がどんどん吸い込まれてX-ファイルが終了してしまうので仕方ないけど……


 という事で設定面では突っ込みどころ満載でしたが、話の転がし方は上手くて、まずまず楽しく視聴できたので良しとしましょう。




■一言メモ

 サブタイトル「SOFT LIGHT」は影が出来ない照明器具ソフトライトのこと。バンドンが影が出来るのを恐れて、ソフトライトにこだわったところから。



■さらに一言

 冒頭、密室の調査で、スカリーが通風孔を調べる下りが有りますが、これはシーズン1の「3話 スクィーズ」「21話 続スクィーズ」を受けてのリアクション。