感想:特撮「仮面ライダードライブ」第47話「友よ、君はだれに未来を託すのか」(2015年9月20日(日)放送)


 特撮「仮面ライダードライブ」(全48話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてあります。ネタバレにご注意ください)

■公式サイト(テレビ朝日版)
http://www.tv-asahi.co.jp/drive/

■公式サイト(東映版)
http://www.toei.co.jp/tv/drive/index.html

 地上波・テレビ朝日系での視聴です(放送:毎週日曜 8:00〜8:30)。

第47話 友よ、君はだれに未来を託すのか

■あらすじ

 ドライブとハートの合体攻撃でシグマサーキュラーは破壊され、世界規模のグローバルフリーズは消滅し、データ化された人々は元に戻った。直後進ノ介は変身が解けて生身でビルから墜落する。


 気がついた進ノ介は森の中で過去に倒したロイミュードに襲われるが、『仮面ライダーゴースト』と名乗るライダーに助けられ、その場を離れる。


 目覚めた進ノ介はハートに助けられていた。ハートはロイミュード最後の一人として生身の進ノ介に戦いを挑むが、進ノ介はロイミュードは人間の心の悪を反映していただけでロイミュード自体が悪だっただけではないと語りかける。実はハートはシグマサーキュラーとの戦いで致命傷を負っており、進ノ介を友と認めた直後、消滅した。


 ロイミュードが全滅したことで、特状課は解散となった。クリムは自分が発明したドライブに関する全ては、まだ人類に早すぎるといって、皆に別れを告げると、自分やトライドロンなど総てと共にドライブピットの地下に消えた。最後、進ノ介は霧子は、自分たちには皆が託してくれた未来が待っている、と言ってドライブするシーンで〆。


脚本 三条陸




■感想

 事実上の最終回ですが、意外に拍子抜けというか、さして心に残らない回でした。


 シグマサーキュラーは冒頭であっさり破壊されてしまい、最終決戦のカタルシスを感じるまもなく終了したのにはビックリ。こいつがラスボスなのに、バトルがこれで終わり!?というガッカリ感が凄く強かった。


 さらに次回作の『ゴースト』が唐突に出てくるという展開は、興ざめでしか無かったですしね。こういう新作ライダーとの相乗りは、せいぜい映画限定の特別企画にして欲しかった……、過去に「仮面ライダーウィザード」でも次回作のガイムが出てくる話がありましたが、アレも嫌だったよなぁ。ザブングルの最終回にダンバインが助けに来た!くらいの、不必要サービスだと思いました(※このたとえを理解できる人はいるのか)


 そして山場の生身進ノ介とハートの殴り合いも、台詞上は良いことを言っているように見えなくも無いのですが、男泣きできたかというとそれほどでもなく……、ハートが砂になってしまったシーンにも寂しさとか無かったし……、ブレンやチェイスの最期は結構しんみり出来たのですけどねぇ。やっぱりゴーストを出したことで、心の入れ込み具合に水を差されたのかもしれません。


 最後は進ノ介と霧子が未来に向けて突っ走るシーンで〆、で、まあ堅実にまとめましたが、先にも述べたとおり、細かい部分で全てにイマイチ感が強かったので、ふーん、それでという感じで……、チェイスのコピー元の白バイ警官と出会うイベントはちょっと面白かったけどね。


 ということで、悪いラストではなかったのですが、心に刻み込まれる(事実上の)最終回にしては、もう一つだったなぁ、という気持ちですね。うーん。


 次回最終回。