感想:NHK番組「日本特撮ルネサンス〜映画「進撃の巨人」の舞台裏〜」(2015年9月24日(木)放送)


 NHK番組「日本特撮ルネサンス〜映画「進撃の巨人」の舞台裏〜」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてあります。ネタバレにご注意ください)

NHKドキュメンタリー - 日本特撮ルネサンス〜映画「進撃の巨人」の舞台裏〜
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3686/2351171/index.html

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2015年9月24日(木) 21:00〜21:46)。


■番組内容

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-09-24&ch=10&eid=32281&f=3686
2015年9月24日(木) 午後9:00〜午後9:46(46分)


この夏話題の映画『進撃の巨人』。樋口真嗣監督による映像化の舞台裏を余すことなく伝える他、後に続く若き特撮クリエイターにも注目。日本特撮独自の魅力を再発見する。


今夏話題の大作映画『進撃の巨人』。原作漫画の単行本の出版部数は世界で5千万部以上。アニメ化もされた。監督は『ガメラ』シリーズの特撮を手掛けた樋口真嗣。「人食い巨人の大群襲来」という奇想世界の映像化の舞台裏を追った。またウルトラマン最新作など若き映像作家の革新的特撮表現も紹介。『スター・ウォーズ』後、日本の特撮は影が薄くなった感もあったが、その魅力は衰えない。『ゴジラ』以来の日本特撮の魅力を再発見。

 映画版「進撃の巨人」の特撮シーンの撮影現場に密着。樋口真嗣監督と特撮監督の人にインタビュー。樋口監督の「巨人」のイメージは「サンダ対ガイラ」とか、野蛮なウルトラマンというところ。樋口監督のアマ時代の作品「八岐大蛇の逆襲」の映像もあり。


 ミニチュアについて。破壊される建物は石膏で作ってあらかじめヒビを入れておく、巨人は普通の人間を撮影して合成している、クライマックスの格闘シーンは巨人着きぐるみに格闘家の俳優に入ってもらっている、装甲車は巨人のサイズに合わせて1/6と1/9を使い分ける、etc。



 かつては特撮は日本のお家芸だった。しかし70年代頃から映画が衰退し、ハリウッドの大資本映画が入ってくると、特撮は廃れた。もう技術者もあまりいなくなっている。樋口監督は冬の時代に出てきた人物だけど、特撮の火を消さないように頑張ってます。



 「ウルトラマンX」の撮影現場。監督インタビュー。その監督が特撮監督を務める映画「ラブ&ピース」の特撮シーンの撮影風景。



 自主制作で特撮を作っている学生とか、若手の映画スタッフとかを、「将来を期待される逸材」的に紹介。


■感想

 「ハリウッド映画では実在しない物は莫大な予算と時間でCGを使って描く。しかし予算の無い日本は別の方法を使う、それが特撮だ!(バァァァァン)」みたいなノリで紹介。ルネッサンス云々は吹きすぎですが、とりあえず日本の特撮業界の現状リポート、てなもんでしょうか。


 しかし、「進撃の巨人」映画の評判の悪さを知っているだけに、なんか複雑な気持ちで見ざるを得ませんでしたなぁ。