感想:アニメ「干物妹!うまるちゃん」総括(全12話)


 アニメ「干物妹(ひもうと)!うまるちゃん」(全12話)の感想です。
(※以下、ネタバレにご注意ください)





1. 関連サイト

■『干物妹!うまるちゃん』アニメ公式サイト
http://umaru-ani.me/top.html

■原作サイト
http://youngjump.jp/manga/umaruchan/

2. 全話を見終えての感想

 BS11での視聴です。



 週刊ヤングジャンプで連載中のショートコメディ漫画のアニメ。家の外では容姿・学力・運動・性格全てを兼ね備えた美少女うまるが、家の中では何もしないグータラな干物妹『ひもうと』だった、というお笑い作品。


 原作の持ち味をフルに生かした好アニメ。元々原作漫画は好きでしたが、アニメ化の按配も絶妙。原作のゆったりとした雰囲気が見事に映像化され、うまるのひもうとぶりの描写もバッチリ。



 家の外では何もかもを完璧にこなす美少女が、家の中ではジャンクフードばかり食べて、週刊少年ジャンプーを愛読し、フィギュアを収集し、パソコンに張り付いて徹夜でオンラインゲーム、etcの自堕落生活を送っているというギャップが楽しかった。その堕落しきったうまるを、うまるの妹「こまる」と信じ込み「師匠」(何の?)と崇める切絵とか、天然ボケ系巨乳少女海老名ちゃんとか、24時間ハイテンションなシルフィンとか、サブキャラとの絡みもよく出来ていました。



 うまるを初めとする主要キャラの女子高生4人は、担当声優が全員知名度の低い若手ばかりだったため、放送前は低予算のやっつけアニメかと思っていたのですが、いざ視聴してみると、これが予想以上に良い演技。確かに海老名ちゃん・切絵・シルフィン役(影山灯白石晴香古川由利奈)は、時々演技がもう一つと思うところも有りましたが、それを補って余りあったのが、うまる役田中あいみ。うまるの、家の外の美少女状態と、家の中のひもうとモード時の演技の切り替えが絶品の一言でした。



 本編終了後の、ブルーレイのCMという位置づけのショートアニメ「うまるちゃん'S」も本編に負けない面白さでしたし。



 原作の良さを完全に引き出し、さらに原作ファンに作品の魅力を再認識させた好作品でした。