感想:特撮(新番組)「仮面ライダーゴースト」第1話「開眼!俺!」(2015年10月4日(日)放送)


 特撮「仮面ライダーゴースト」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてあります。ネタバレにご注意ください)

仮面ライダーゴースト テレビ朝日サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/ghost/

仮面ライダーゴースト 東映サイト
http://www.toei.co.jp/tv/ghost/

 テレビ朝日系での視聴です(放送:毎週日曜 8:00〜8:30)。


■作品概要

 現在放送中の「仮面ライダードライブ」では、車に乗る刑事ライダーが登場し、話題を呼びましたが、平成仮面ライダーシリーズ17 作目となる「仮面ライダー」のモチーフは、衝撃の“ゴースト=おばけ”。斬新なモチーフで「仮面ライダーゴースト」が、今秋10月4日の朝からスタートします。


 主人公のヒーローは、一度命を失ってしまいますが、仮面ライダーゴーストに変身する力を手に入れて現世に甦ります。しかし、ゴーストとして甦ったものの、主人公は再び消え去ってしまうまで99日という期限を設けられてしまいます。戦うたびに、自分が喪失するという不安、背負った大きな使命と残された時間の間で葛藤するヒーロー。仮面ライダー史上初の“切ない”想いを胸に戦う彼の姿は、ファンタジックでありながら、ゴーストであるがゆえの感動を呼ぶでしょう。


 そんな仮面ライダーゴーストが使う変身キーアイテムは、ズバリ“目”です。目は古来より叡智、そして全能の象徴であり、世界の理を現す重要なものとして知られていますが、今作では“英雄の極意を手にする”、“偉人の想いを受け入れる”など、英雄・偉人の想いとシンクロすることで、眼魂(アイコン)という“目”の形をした不思議なアイテムをゲットします。眼魂(アイコン)をゴーストドライバー(変身ベルト)に装填し、仮面ライダーゴーストに変身します。


 ゴーストは、眼魂(アイコン)を使って世界の英雄や偉人の力を武器に戦います。例えば、剣の達人・宮本武蔵なら二刀流剣術、トーマス・アルバ・エジソンなら電気と閃き、アイザック・ニュートンなら引力と、それぞれの英雄・偉人にまつわる力を身にまとった仮面ライダーゴーストに変身!英雄・偉人の力に応じてのフォームチェンジ、その名も“ゴーストチェンジ”です。英雄・偉人の眼魂(アイコン)を使って変身し、英雄・偉人の能力を駆使して戦う仮面ライダーゴースト。しかし、主人公は99日の間に眼魂(アイコン)を15個集めなければ、完全に生き返ることはできません。そして、彼の前には同じく眼魂(アイコン)を狙う邪悪な敵たちが…!これまでの「仮面ライダーシリーズ」にはない、異色ヒーロー、仮面ライダーゴーストの戦いがいよいよ始まります!

■スタッフ

原作:石ノ森章太郎
脚本:福田卓郎 ほか
怪人デザイン:島本和彦とビッグバンプロジェクト



■キャスト

天空寺タケル(てんくうじ・たける)/仮面ライダーゴースト 西銘駿(にしめ・しゅん)
(他のキャストは後述)


第1話 開眼!俺!

■あらすじ

 「天空寺タケル」は10年前に死んだ父親の後を継ぐためゴーストハンターを目指しているが、未だにゴーストを見ることが出来ず、もうやる気をなくして修行をさぼり気味。ある日、町では怪事件が発生し、またタケルに10年前に死んだ父親からの小包が届く。その中には謎のボール的な物体が入っていた。


 そこに二体のゴースト「刀眼魔」「槍眼魔」が現われ、タケルは殺されてしまう。ところが死後の世界でタケルは「仙人」と名乗る男と出会い、眼魂(アイコン)を15個集めれば生き返ることが出来ると教えられる。仙人に現世に送り返されたタケルは、父親から受け継いだ眼魂を使って「仮面ライダーゴースト」に変身、宮本武蔵の力を使って二体の眼魔を倒した。


 戦いの後、タケルの部屋に何故か仙人が上がりこんでおり、99日の内に眼魂集めを完了しなければもう生き返れなくなる、と宣告する。

脚本 福田卓郎



●今回のゲスト怪人=槍眼魔(http://www.tv-asahi.co.jp/ghost/gamma/01/)、刀眼魔(http://www.tv-asahi.co.jp/ghost/gamma/02/



■感想

 始まりました新ライダー。しかし評価はもう一つですね。メインシナリオの福田卓郎氏は過去にあの「トリック」をはじめとして、映画とかドラマとか芝居とかを山のように手がけたベテランとのことですが、初回は設定説明台詞がズラズラ並ぶのみで、もう一つ面白みなし、でした。


 タケル役の西銘駿という俳優は、本格的な芝居をするのはこの作品が初めてという新人ですが、意外にもそこそこ見れる芝居を披露してくれていました。「アギト」の要潤とか「ブレイド」の主役陣(オンドゥル語で有名)とかと比較すれば、もう立派なものでしたよ、ええ。


 ライダー定番の「有名俳優枠」は、今回は竹中直人が起用されました。マジかよ、みたいな。シリアスとコミカル演技の切り替えがさすがの物がありましたな。


 怪人デザインは、これまたあっと驚く島本和彦……、なのですが、初回を見る限り、こら期待できんわ、という感じ。「フォーゼ」の麻宮騎亜起用は大成功だったのですが、今回の槍怪人とか刀怪人とか見ても、どーもピンと来ないデザインでしたしねぇ。何故呼んでしまったのか、という気持ちに襲われました……


 マスコットキャラ・ユルセンの声は、なんと悠木碧!! 特撮怪人の声にアニメでおなじみの声優が起用されるのはもう日常の光景ですが、一年の長丁場で悠木碧の声が聞けるとは。もっとも演じるのは美少女でもなんでもなくて、目玉親父的な幽霊ですけど。


 まあ、ライダーの立ち上がりがイマイチなのは今回に始まった話ではありませんから、まだまだこれからですよね。一年間かけてじっくり作品を作り上げて行って欲しいと期待いたします。



★キャスト情報の続き

月村アカリ 大沢ひかる
深海マコト(ふかみ・まこと)/仮面ライダースペクター 山本涼介
御成(おなり) 柳喬之(やなぎ・たかゆき)
謎の男 森下能幸(もりした・よしゆき)
アラン 磯村勇斗(いそむら・はやと)
天空寺龍 西村和彦
ユルセン(声) 悠木碧
仙人 竹中直人