感想:アニメ「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」第2話:推理物に恋愛ドラマは必要ない


 アニメ「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」(全11話)の感想です。
(※以下、ネタバレにご注意ください)



すべてがFになる (講談社文庫)

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第2話 『第ニ章 蒼色の邂逅』 (2015年10月15日(木)放送)

■あらすじ

 犀川ゼミの面々は、真賀田四季の研究所がある孤島「妃真加島」にやってきた。夜、萌絵は犀川をつれてアポも無しで研究所に押しかけ、体調不良を装って研究所内に入れてもらう。ところが四季の個室のドアがトラブルで開かなくなっていた。程なく異常は解消されるが、四季の安否を確かめるため、研究所の副所長・山根は個室のドアを開くことを決意する。ところが作業を行なう前に勝手にドアが開き、内部から自動車両に乗った人形が外に飛び出してきた。


脚本:雨宮まみ


四季 春 (講談社文庫)

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四季 夏 (講談社文庫)

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■感想

 萌絵の存在がひたすらにうっとうしい。金持ちであることをひけらかし、何も仕事をしないのが当たり前のお姫様キャラで、しかも犀川に甘えてわがままを言って、相手にされないと解ると一人でかんしゃくを起こす。孤島のゼミ旅行でワガママ勝手に振舞う女と来れば、普通なら真っ先に殺られそうなものなのだが。





 その昔、推理作家ヴァン・ダインは、推理小説が守るべきルールとして「ヴァン・ダインの二十則」なるものを唱えた。その中の一つにこのようなことが書かれている。

3. 不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~t-azuma/omake.htm


 今回のエピソードを視聴して、この一節が思い出された。私が見たいものは推理ドラマであって、萌絵と犀川との恋愛模様なんぞではないのだが。今後推理部分に重点を置いて、萌絵の恋愛描写が減ることを望んで止まない。




TVアニメ「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER
http://www.f-noitamina.com/

四季 秋 (講談社文庫)

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四季 冬 (講談社文庫)

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