感想:アニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」第2話:推理物ではなかったことに気がつき愕然とした


 アニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の感想です。
(※以下、ネタバレにご注意ください)



 BS11での視聴です。

第2話 『第弐骨 あなたのおうちはどこですか』

■あらすじ

 正太郎は深夜のコンビニの前に幼女が立っているのを見て、慌てて交番に連れて行く。しかし女の子は3歳くらいのため、まともに会話が成立せず、身元を知る手がかりが何も無いが、背負っていたリュックに血痕で手形が付いていた。この子が犯罪に巻き込まれているかもしれないと考えた正太郎は、わらをも掴む思いで櫻子を頼る。櫻子は少女の手が以前骨折していたことを見抜き、近所の病院に当たるように指示する。その線での捜査は空振りに終わるが、たまたま百合子が少女と知り合いだったため、少女の名前や自宅が判明する。


 女の子の自宅はごみ屋敷状態で、さらに母親が刺されて死んでいた。櫻子は、母親が床下に赤ん坊を隠したあと、それをかばう様にして倒れていたことに気が付く。櫻子が赤ん坊の蘇生作業を行なっていると、薬物中毒の男が刃物を振り回しながら侵入してくるが、正太郎がなんとか取り押さえる。


 櫻子は、被害者が犯人(夫)に切り付けられた後、長女を窓から逃がし、赤ん坊を床下に隠したのだと推測する。正太郎は櫻子が騒ぎの最中、自分の事を「少年」と呼ばずにキチンと「正太郎」と呼んだことをいぶかしむ。


脚本 伊神貴世


■感想

 うーん? 二回目にしてイマイチになってしまった。これは、アニメが悪いというのではなく、それ以前の問題で原作が悪い。


 正太郎は女の子の身元を突き止めるために櫻子を頼りますが、この流れがまずおかしい。櫻子は骨大好きのただのお姉さんなのに、彼女に一体何を期待していたのか? また、たまたま女の子が骨折していたから、そこから櫻子が近所の病院に聞き込みをする、という方針を打ち出せたのは良かったのですが、それは本当に「たまたま」ですよね。しかも、その病院の聞き込みが「空振り」では、結局櫻子に頼った意味皆無じゃないですか。あの後、百合子が通りかからなったから、もうこの事件は迷宮入りしてましたよ。



 また、櫻子が死体の下の床下に赤ん坊が隠れているのを見抜いたのは見事でしたが、その際、素人なのに勝手に死体を動かしているし。



 どうも勘違いをしていたようですが、この作品の原作は「推理小説」では無く「毎回死体が出てくるだけの一般小説」、なのですね。毎回櫻子が鋭い観察力と推理で事件をバンバン解決する話、だと期待してたので、肩透かし感は否めないです。

アニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」公式サイト
http://sakurakosan.jp/

原作サイト 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている太田紫織 | 角川書店 | KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/sakurako/