コミック「CREWでございます!」キャビンアテンダントの知られざる実態(笑)

 最近楽しみな漫画の一つが「CREWでございます!」。元CA(キャビンアテンダント)が、現役時代の体験を元に、知られざるCAの素顔をぶっちゃける、お笑いエッセイ漫画である。


 作者は「御前(おんまえ)モカ」氏で、秋田書店系の少女漫画誌プリンセスゴールド」と、WEBコミックサイト「チャンピオンクロス」でダブル連載中。→WEB連載 CREWでございます!


 部外者がCAについて知っていることはさほど無いと思う。「勤務中はにこやか笑顔」「競争率がウン百倍」とか、その程度ではなかろうか。そして、この漫画は、元CAにして元スチュワーデススクール講師の作者が、部外者が知り得ない客室乗務員(クルー)の内情を赤裸々に描いてくれる、お笑い業界ウンチク漫画である。



入社試験のワナ

 何せ連載1話目からいきなり度肝を抜く話でスタートする。作者は入社面接を受けた後、電車で帰宅するのだが、途中咳で苦しんでいる男性に遭遇し、見かねて飴を差し出し、相手から感謝される。後日、無事入社できた作者は、先輩からこう言われるのである。「あなた、面接帰りに○○さんに飴ちゃんをあげた子ね?」「ああ、例の」「あの子ね」。つまり、飴を挙げた相手は「たまたまそこに居た、面接担当の社員」だったのである(笑)。凄いワナ(笑)。


 作者によれば、このように面接会場から自宅の間に「たまったま」居合わせた社員たちが、入社希望者をふるい落とすために見張っているのだとか。



カッコイイ男性クルーたちの素顔

 客室乗務員には女性だけでは無く男性もいる。彼らも当然容姿端麗、スタイル抜群、決め細やかなサービス、で、女性客には大人気なのだが、実は「お姐」が多いのだとか。そしてクルー同士でカップルであることも珍しくないらしい(逆に女性はどんどんおっさん化していく模様)。漫画には上司で、元モデルのハーフの長身イケメン「龍司」こと「ルウ姐」が登場して、どの場面でもお姐言葉で笑いを取りに来てくれる。



その他にも

 エコノミークラスの責任者になったときに他のメンバーが全員「ヒヨコ」ばっかりで仕事が進まず大ピンチ、とか、いかなる強風下でもボブカットが崩れないベテラン「ボブ子先輩」の秘密、とか、面白いエピソードが満載である。



 面白い漫画は探せばまだまだあるものだ。