感想:映画「007 スカイフォール」(2012年:英・米)


007/スカイフォール [Blu-ray]
放送 日本テレビ系(2015年12月4日(金) 21:00〜22:54)。
【※以下ネタバレ】

金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ
http://www.ntv.co.jp/kinro/index.html

概要

 シリーズ23作目。ダニエル・クレイグのボンドの3作目。「慰めの報酬」とは違い、既存の作品とは別につながり無し。


あらすじ

 NATOの情報部員の詳細なデータが入ったHDDが盗まれ、それを追ったボンドは行方不明になる。Mは上から責任を取って辞職するように迫られ、さらにMI6本部は何者かに爆破されてしまう。MI6は数百年前の地下施設に本部を移転しているところに、実は生きていたボンドが戻ってくる。

 ボンドは再度データの行方を追い、黒幕が元MI6の情報部員でMの香港勤務時代の部下だったシルヴァだと突き止める。シルヴァは優秀だったが中国へのハッキングに走るなど暴走が目に余ったため、Mに中国に売られてしまったのだった。生き延びたシルヴァはMへの復讐のため今回の事件を引き起こしたのだった。ボンドはシルヴァを捕まえイギリスに連れて来るが、それもシルヴァの計略の内だった。楽々脱走したシルヴァはMを襲撃し、ボンドに妨害されるものの悠々立ち去る。

 ボンドは、Mを自分の生まれた場所「スカイフォール」に連れて来て、シルヴァを待ち受ける事にした。ボンドは襲撃してきたシルヴァ一味を壊滅させるものの、Mは死亡した。


感想

 冒頭にいきなりバイク&列車&重機のド派手なアクションシーンをもってきて度肝を抜かれるスタート。昔の007は、冒頭で本来の任務の前に軽く別件の仕事をこなす、というのが定番でしたが、こちらはもうド本気の展開。バイクで屋根の上を走り回るところなんぞ手始めで、列車に乗せてあるショベルカーでばりばり客車を破壊するシーンとか、すごい金のかかりっぷり。


 しかし、その後は上海→マカオ→謎の島→ロンドン地下鉄スカイフォール、とスルスルと進んでしまい、色々派手な展開は有ったものの、物凄くあっさり風味。確かに面白い事は面白かったけど、中身が全く無かったなぁという気も……、楽しかったのだけどね……


 しかしまあ、『もう歳だからそろそろ引退したら?』と勧められるボンドというのも斬新でしたな。


[参考]作品情報

NATOの秘密諜報部員の情報が入ったハードディスクが盗まれた。イスタンブールで敵の組織の一員であるパトリス(オラ・ラパス)のアジトにたどり着いたボンド(ダニエル・クレイグ)は、M(ジュディ・デンチ)の指示で瀕死の重傷を負った仲間を見捨て、アシスタントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共にパトリスを追うことに。2人の接近戦の最中、Mの命令でイヴが放った銃弾がボンドに命中。ボンドは鉄橋から90m下の川に落下し、姿を消した。
情報国防委員会のマロリー(レイフ・ファインズ)から、責任を取って辞任するよう求められるM。そんな中、MI6の本部で爆破事件が発生する。犯人からは「自分の罪を思い出せ」というMへのメッセージが…。

一方、姿を消していたボンドがロンドンに現れる。地下シェルターに本部を移したMI6で、現場復帰のためのテストを受けることになるが、成績は散々なもの。それを見たマロリーは引退を勧告するが、Mは肉体的にも精神的にも最悪な状況にあるボンドの「007」復帰を決定する。
上海でパトリスを倒したボンドは、彼が持っていたカジノのチップをヒントにマカオへ。そこで接近してきた謎の美女・セヴリン(べレニス・マーロウ)の協力を得て廃墟の島“デッド・シティ”に渡ったボンドの前に、かつてMの部下として働いていた元諜報員・シルヴァ(ハビエル・バルデム)が現れる!彼こそ、MI6の爆破などを裏で操っていた張本人だった。007=ボンドはシルヴァからMを、そしてMI6を守ることができるのか…!?



ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグ(藤真秀)
<M>ジュディ・デンチ谷育子
<シルヴァ>ハビエル・バルデム内田直哉
<ギャレス・マロリー>レイフ・ファインズ原康義
<イヴ>ナオミ・ハリス杉本ゆう
<セヴリン>べレニス・マーロウ(岡寛恵)
<キンケイド>アルバート・フィニー稲垣隆史
<Q>ベン・ウィショー川本克彦
<タナー>ロリー・キニア(白熊寛嗣)
<パトリス>オラ・ラパス

<監督>サム・メンデス

https://kinro.jointv.jp/lineup/151204