感想:コミック「アウターゾーン リ:ビジテッド」第20話「身代わり」(コミック特盛2016年冬号 (2015年12月17日発売))

アウターゾーン リ:ビジテッド 1 (集英社ホームコミックス)
作者:光原伸
掲載誌:コミック特盛2016年冬号 (2015年12月17日発売)
【※以下ネタバレ】

Episode 20 身代わり

■あらすじ

 漫画家「蜜原(みつはら)」が締め切りが近いのにアイデアが浮かばず苦しんでいるところに、見知らぬ美人が訪ねてきた。彼女は蜜原が連載している漫画の主役キャラクターとそっくりで、服装まで一緒だった。蜜原はこの女性は編集部がよこした臨時アシスタントで、服はオタク趣味なのだろうと解釈する。

 やがて彼女は、自分は蜜原が描いている漫画のキャラクターが実体化したのだと言い出す。蜜原が怪奇漫画を描き続けている事で一種の呪いの様なことになり自分が実体化し、また蜜原は命がもう残っていないという。そして彼女が蜜原に迫り……


 という話を、蜜原はなんとか描きあげた。蜜原はアシスタントから「自分自身を殺すなんて……」と言われて、漫画の中の自分に身代わりになってもらうことで呪いを回避できるはず、と答える。


■感想

 セルフパロディというか、作者が自分自身をモデルにしたエピソード。


 アシスタント「読みきり形式の連載なんかしなければ良かったのに」蜜原「こんなに長く続くとは思わなかったんだ」
とか


 蜜原「この連載以外上手くいかなかったのは呪いのせいだったのか」というような自虐丸出しの台詞が有ったり、
とか


 なんか作品が面白いというより作者の本音が透けて見えて面白い回でした。


 ちなみに、掲載誌「コミック特盛」は今号をもって休刊となりましたが、「リ・ビジテッド」はWEBコミックサイト「画楽ノ杜」 http://www.garakunomori.com/ に移籍して来春以降も続くそうです。まあ、画楽ノ杜って更新した日がわからないとかムチャクチャ使いづらいクソサイトなのですが、なんとかついていくしかないな……

コミック特盛
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