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感想:小説「プシオン性迷宮」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 528巻)(2016年9月8日(木)発売)

プシオン性迷宮 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-528 宇宙英雄ローダン・シリーズ 528)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150120889
プシオン性迷宮 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-528 宇宙英雄ローダン・シリーズ 528) 文庫 2016/9/8
H・G・エーヴェルス (著), ウィリアム・フォルツ (著), 工藤 稜 (イラスト), 渡辺広佐 (翻訳)


搭載艦《アイノ・ウワノク》に到着したローダンは、行方不明者たちの捜索にのりだす!


“バジス”は惑星クーラトがあるイグマノール星系に到達し、深淵の騎士の任命式にのぞむペリー・ローダンを迎える準備はととのったかに思えた。ところが、任命式が挙行される予定のケスドシャン・ドームでは、目に見えないふたつの精神存在が戦っており、そのせいでメンタル嵐が吹き荒れていたのだ。しかも、“バジス”の調査隊もプシオン性迷宮から帰還していない。事情を知ったローダンは、搭載艇でドームに向かった!


発売日 = 2016年9月8日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」


【※以下ネタバレ】


内容

◆1055話 プシオン性迷宮(H・G・エーヴェルス)(訳者:渡辺広佐)

 惑星クーラトでは、セト=アポフィスと未知存在との対決により、『プシオン性迷宮』という特殊空間が発生し!?


 926話「ラドニア・サイコド」(H・G・エーヴェルス)で行方不明となったテングリ・レトスが、突然現われてローダンたちと再会するというサプライズエピソード。監視騎士団はハトル人が作ったものだった、という設定はなんか後付けくさいというか、ちょっと「その二つを結びつけるのか」という違和感が有りますね。分子変形能力者とかの話と同じように、エーヴェルス先生が勝手な独自設定をでっち上げたのではないかという気が……、ところでP139でテングリ・レトスがマイクル・ローダンと知り合いの様な会話がありますが、二人が過去に出会ったことは無かったのでは?

 今まではテラナーはセト=アポフィスの本体と接触したことが無く、漠然と敵対しているというイメージしかなかったのですが、今回P36~P38において、セト=アポフィスのプロジェクション・エターナツェルとの遭遇があり、緊迫した対決シーンが描かれたのはなかなか印象的でした。



◇1056話 石の憲章(ウィリアム・フォルツ)(訳者:渡辺広佐)

 ローダンは改めて騎士の任命式のため惑星クーラトを訪問し、深淵の騎士の前任的種族「ポルレイター」の遺産を収めた部屋へと案内されたが!?


 あらすじ作家フォルツの担当回だけに話が濃い。ローダンの騎士への任命、三つの究極の謎の正確な内容の公開、「ヴィールスインペリウム」が究極の謎を解くために超コンピューターだったこと、などの要素が次々と展開して頭の整理が追いつきません。しかし、突然ゲストキャラで難病少女が出てきて、ローダンが騎士任命時の特典で治療してあげるくだり、いかにもフォルツ先生節だなぁと思いました。



 前半・後半とも高得点のお話でした。


表紙絵

 メインは「目」で無間隔移動中のローダン。背景はテングリ・レトスの横顔。


あとがきにかえて

 担当は「渡辺広佐」氏。全8ページ。趣味の俳句の話と、テニス中にアキレス腱を切った話、の二本立て。

 また編集部からのお知らせで、今までは「コ《ス》ミック・バザール」と翻訳してきたものを、英語に合わせて「コ《ズ》ミック~」とするとのことでした。ドイツ語からの翻訳なのだから英語発音に合わせなくて良いと思うけどなぁ。その規則だと宇宙船「バジス」ではなく「ベーシス」とかになると思うし。


次巻予告

 次巻は529巻「難船者たち」(H・G・フランシス&クルト・マール)(2016年9月21日(水)発売予定)。


おまけ

 あらすじネタバレ版はこちらへ。

archduke.la.coocan.jp