感想:アニメ「甘々と稲妻」第12話(最終回)「あいじょーたっぷりお好み焼き」


甘々と稲妻(1) (アフタヌーンコミックス)

www.amaama.jp

TVアニメ「甘々と稲妻」公式ウェブサイト http://www.amaama.jp/
放送 BS11。全12話。

【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) あいじょーたっぷりお好み焼き

 

あらすじ

 公平はつむぎと共に亡き妻の一周忌に出かけ、夕食は外食はお好み焼きを食べることにした。公平はお好み焼きを知らないつむぎに「好きな材料を混ぜて焼く料理」と説明するが、その店は出来上がったものをそのまま持ってくるシステムで、材料混ぜが出来なかったつむぎは大泣きしてしてしまう。

 その話を聞いた小鳥は、ご飯会でお好み焼きを作ることにしたが、お好み焼き屋の一件以降つむぎは不機嫌気味。さらに調理中につむぎがふざけて危ないことになったため、公平はつむぎを叱るが、同時に自分も叱るのは得意じゃない、と告白。で、つむぎは機嫌を直したところに、留守だった小鳥の母・恵が戻ってきて、みんなで楽しくお好み焼きを食べました。おしまい。


脚本:広田光毅 絵コンテ:岩崎太郎 演出:岩崎太郎 作画監督:原田大基・田中春香・小泉初栄・川妻智美 総作画監督:原田大基・田中春香・小泉初栄


感想

 うーん、つむぎの態度にイラついた。こんなことでムカッとなるようじゃ人の親にはなれないんでしょうね。


総括

 評価は△(もっと頑張りましょう)。


 原作は、最近よく見かけるようになった「基本は普通漫画、そこにちょっと料理要素をプラスした」系作品で、アニメは料理シーンがまるで料理番組並みに丁寧に描かれており、最初は面白いと思っていたのですけど……


 高校教師・犬塚公平は半年前に妻を亡くし、今は幼稚園児の娘つむぎと二人暮らし。ある日、二人は花見に出かけた際、小料理屋の娘である飯田小鳥と知り合いになる。別の日、公平は自分がつむぎに出来合いのものばかり食べさせて食事に全く気を使っていなかったことに気が付いて愕然となり、小鳥の店に駆け込む。店の主人である小鳥の母は不在だったが、小鳥はなんとか公平たちの為に土鍋ご飯を炊いてくれる。そしてこれをきっかけに、三人は小鳥の店で料理をするご飯会を開くことになり……


 アニメは、前半パートが大塚家サイドのお話(つむぎの幼稚園のエピソードとか)で、様々な理由で「じゃあ今度はXXを作りましょう」と決まって、後半料理を作って美味しかったね、で〆るというのが定番の展開。公平も小鳥も料理には詳しくない、ということで、調理シーンを簡単に流したりせず、材料をおっかなびっくりで切ったりするところから始めて、煮たり焼いたりのシーンも含めて、素人がレシピと首っ引きで料理するという様を丁寧に描いており、その辺りの描写は実に力が入っていて感心しました。この調理シーンは毎回凄く好きでした。

 ただ、それと対となる前半パートの話は途中で飽きたというか……、最初は父一人子一人の、アニメ版「クレイマークレイマー」的な物語をそれなりに楽しんでいたのですが、回を重ねるともうどの話も大して代わり映えがしない事に気が付いて、真面目に見る気力が無くなりました。原作漫画の様に「月に一回」なら毎回そう変化が無くても問題は無いでしょうが、アニメで毎週毎週同じような話だと辛すぎでした。

 小鳥役・早見沙織のエンジェルボイスが聞けるのは良かったのですが、結局のところ、夢中になれるような作品では無かったですね。


甘々と稲妻 つむぎと作るおうちごはん (アフタヌーンKC)

スタッフ情報
【原作】雨隠ギド甘々と稲妻」(「good!アフタヌーン講談社刊)
【監督】岩崎太郎
【シリーズ構成】広田光毅
【キャラクターデザイン】原田大基
【企画協力】シンエイ動画
【アニメーション制作】トムス・エンタテインメント


音楽
【OP】みみめめMIMI「晴レ晴レファンファーレ」
【ED】Brian the Sun「Maybe」


キャスト
犬塚公平:中村悠一
犬塚つむぎ:遠藤璃菜
飯田小鳥:早見沙織
小鹿しのぶ:戸松遥
八木祐介:関智一