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感想:アニメ「クロムクロ」第26話(最終回)「侍は振り返らず」

アニメ

TVアニメ「クロムクロ」EDテーマ 「リアリ・スティック」(通常盤)(CD ONLY)

TVアニメ「クロムクロ」公式サイト http://kuromukuro.com/index.html
放送 AT-X(最速放送)。全26話。

【※以下ネタバレ】

第26話(最終回) 侍は振り返らず (2016年9月29日(木)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 由希奈は剣之介たちが自分を置いてゼルの星に行こうとしていることに泣き崩れるが、ソフィたちは由希奈に剣之介を追いかけていくように励ます。由希奈たちはそ知らぬ顔で研究所に入ると、各地で陽動の破壊工作を始め、さらにセバスチャンの協力も得てメドゥーサ奪取に成功する。一方、剣之介・ゼル・ムエッタは脱走を開始するが、見張っていた兵士たちに銃を突きつけられる。しかしそこに由希奈が介入し、剣之介たちはクロムクロを手に入れて脱走する。

 ゼルはクルルを起動し、自分の星への道を開いてクロムクロで向かおうとする。由希奈もメドゥーサでついていこうとするが、トムたちの乗ったオーガに邪魔されて墜落してしまった。結局、剣之介はクロムクロでオーガを振り払うと、クルルが開いた通路の向こうに消えた。

 5年後。2021年、人類はエフィドルグ母艦から手に入れた技術を使い、宇宙船「くろべ」を建造していた。由希奈やソフィたちはその乗員となり、ゼルの星に向かうことになった。おしまい。


脚本:檜垣 亮/絵コンテ:岡村天斎/演出:今泉賢一 太田知章 高橋正典 岡村天斎作画監督石井百合子 西畑あゆみ 杉光 登 三浦菜奈 秋山有希 伊藤秀樹 大東百合恵


感想

 はあ、ラストだから凄い緊迫の回かと思ったら、相変わらずのクロムクロクオリティで、前半はコメディノリ、後半はやたらすがすがしい青春ノリ、でした。ダメじゃ無いけど、こんなのは期待していた結末ではなかったよなぁ。前回も書きましたけど、どうせなら「剣之介&ムエッタ&ゼル&由希奈が、異星人の宇宙船に乗って宇宙の別の星に旅立っていって、それを地上から親とか友達とかが見送る」とかの方がまだ良かったような……

 あと、今更茅原純大の父親がハウゼンだと公開してどうしようというのか。こういうチグハグさというかが最後まで好きになれなかったなぁ……



総括

 評価は△(もっと頑張りましょう)。

 P.A.WORKS初の巨大ロボット物。8話目くらいまでは面白かったのですが、その後は不満だらけになってしまい、結局それは解消されずに終わってしまいました……


 2016年。黒部では60年前のトンネル工事の際に、二つの遺物(アーティファクト)「ザ・キューブ」と人型の機械、が発見され、以後研究が進められていた。そんな時、突然宇宙から巨大な物体が落下し、中から現われた一体の巨大ロボと、多数の小型ロボが研究所へと向かってきた。一方、キューブの中からは「青馬剣之介時貞(おうま・けんのすけ・ときさだ)」と名乗る若者が現われ、人型機械「クロムクロ」に乗り込み、ロボットと戦い始めた……


 といった感じで始まるSF巨大ロボット物で、序盤から8話目頃までは本当に面白かったものでした。地中に埋まっていた巨大ロボと450年前から蘇生したサムライ。宇宙から飛来する巨大ロボ。剣之介は何故今まで眠っていたのか。クロムクロとは何か。宇宙人「エフィドルグ」の目的は。といった謎だらけの物語は当初魅力的でしたし、海から上陸してきた巨大ロボが富山の市街で暴れる様は怪獣映画のようでしたし、宇宙人が何故か日本語をしゃべるという衝撃展開も有ったりしたし、と、途中までは本当に面白かった。

 P.A.WORKSが富山の会社だからですが、宇宙からの侵略の焦点が東京では無く富山で、富山市街で巨大ロボの大バトルが行なわれる、というのは新鮮でしたよね。巨大ロボットの描きかたも怪獣映画っぽい構図が多く、昭和怪獣アニメが好きな身としては結構ワクワクさせられました。

 ところが折り返し点の13話あたりになると、あまりに話が進まないことにいらつきを隠せなくなりました。丸々1話掛けて「訓練だけの話」とか「文化祭だけの話」とか「剣之介の怪我が治るだけの話」とかをやり始めて、話が前に進まず謎が全く解けないことにストレスがたまる一方。結局、いつまで経ってもエフィドルグは何者で何をしに地球へ来たのか、由希奈の行方不明の父親はどうなったのか、鬼とは何者か、その他が全く進展せず、もうキレそうになりました。それに敵対的宇宙人の船が軌道を回っているというのに緊迫感がまるで無く、気楽にコスプレを撮影しに出かけたりとか、この世界おかしくないか? みたいな気もしてきましたし……

 終盤の24話になって、ようやくエフィドルグとの最終決戦が始まった、と思ったら、その回で即座に終了したのにはもう呆れて開いた口が塞がらなかったというか……、今まで引っ張ってきたのはなんだったのかと言いたくなりましたよ。また、その後の後日談も盛り上がりというものに欠け、結局なんとなくのうちに全26話が終了……、うーん。だめだこりゃ。

 ホント、最初のほうは面白かったのですよね。その頃の感想を読み返しても、楽しんでいることが伝わってきます。その楽しさが途中までしか維持できず、ペースの配分を失敗したのったりのったりした話に転落した挙句、イマイチの最終回で終わってしまい、「どうしてどうしてこうなった?」と問わずにはいられません……、


 あーあ、ホント、どうしてこうなった?


TVアニメ「クロムクロ」エンディング主題歌CD 永遠ループ(期間生産限定アニメジャケット盤)(

ダム建設時に偶然発見された謎の遺物、
アーティファクトの研究を行うために設立された国際連合黒部研究所。
世界各国の頭脳が集う研究所員の子息が通う立山国際高校には、
研究所長の娘、白羽由希奈も通っていた。
時は2016年、夏。
ひとりのサムライが、ふたたび目を覚ます。


<スタッフ>
原作:Snow Grouse
監督:岡村天斎
シリーズ構成:檜垣 亮
キャラクターデザイン・総作画監督石井百合子
総作画監督:西畑あゆみ
アニメーション制作:P.A.WORKS


音楽
前半
【OP】GLAY「デストピア」
【ED】MICHI「リアリ・スティック
後半
【OP】GLAY「超音速デスティニー」
【ED】和島あみ「永遠ループ」


<キャスト>
青馬剣之介時貞:阿座上洋平
白羽由希奈:M・A・O
ソフィー・ノエル:上田麗奈
荻布美夏:瀬戸麻沙美
赤城涼斗:石川界人
茅原純大:小林裕介
ホセ・カルロス・高須賀:武内駿輔
宇波茉莉奈杉平真奈美
白羽小春:麻倉もも
白羽洋海:東條加那子
トム・ボーデン:木村良平
リュウ・シェンミイ:植田ひかる
セバスチャン:楠大典
グラハム:小西克幸
リタ:Lynn
ベス:木村珠莉
荒俣稔:巻島康一
ジロー:手塚ヒロミチ
ポーラ:佐藤利奈
武隈先生:木内秀信
薬師和尚:後藤哲夫