感想:アニメ「キャプテンフューチャー」スペシャル「華麗なる太陽系レース」(1978年)

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

キャプテンフューチャー 華麗なる太陽系レース
http://www.toeich.jp/program/1T0000010948/201610
あらすじ
アメリカのSF作家エドモンド・ハミルトンの原作をアニメ化したスペースオペラTVシリーズの好評を受けて制作されたTVスペシャル版。科学者ニュートン夫妻の遺児カーティスはキャプテンフューチャーと名乗り、<生きている脳>サイモン教授とロボットのグラッグ、アンドロイドのオットーの三人とともに正義と宇宙平和のために戦っていた。ある時、宇宙船強奪事件が続発。宇宙警察はキャプテンフューチャーに出動を依頼する。


上映時間 60分
制作年度 1978
監督 勝間田具治
脚本 辻真先
出演 (声)広川太一郎増山江威子川久保潔野田圭一緒方賢一岸野一彦柴田秀勝神谷明

放送 東映チャンネル。2016年10月7日(金)放送。
【※以下ネタバレ】
 

華麗なる太陽系レース (「謎の宇宙船強奪団」より)

 

あらすじ

 太陽系内で次々と宇宙船が盗まれるという事件が発生する。しかも、その盗まれ方は、宇宙船の乗員がふと気がつくと、自分が宇宙を漂流しており宇宙船は消えうせている、というものだった。

 太陽系政府主席カシューキャプテンフューチャーに捜査を依頼するが、そのフューチャーのコメット号が地球の宇宙港から盗まれてしまう。フューチャーたちはコメット号を追跡し、金星にある犯人たちの施設を発見するが、そこにいたのはロボットだった。ロボットは大昔の冒険家ウェブスター・ケルソが所有していたものだったが、ケルソは冥王星を目指して旅立ち行方不明となっていた。フューチャーはオットーとグラッグにケルソの宇宙船が墜落したと思われるカンス彗星の探索を命じ、自分は単身犯人の捜査に向かった。

 フューチャーはバレットと名乗り、水星にある「自殺基地」に、宇宙船のパイロットとして潜り込み、強奪団に襲われるのを待つことにした。フューチャーは犯人たちが特殊なビームで乗員を麻痺させているのではと推測していた。やがてフューチャーたちの船が奪われるが、フューチャーが用意していたビームに対抗するバリアが全く役に立たなかった。フューチャーは、相棒のウォーカーと共に、宇宙の墓場サルガッソーに迷いこんでしまう。しかし漂流している廃宇宙船を修理し、なんとか脱出することが出来た。

 一方、オットーとグラッグはカンス彗星にたどり着き、ケルソのロボットが街を作っているのを発見する。ロボットによると、最近何者かが訪ねてきてロボット50体とケルソの発明品を持ち去ったという。その発明品とは「時間加速装置」で、原子の周りを回る電子を加速することで、生物・非生物を問わず、超高速で移動できるようになるという機械だった。

 フューチャーは近く開催される「太陽系一周レース」を強奪団が襲ってくると見て、バレット名義で、ウォーカーに変装したオットーと共に参加する。予想通りロボットたちが現われ宇宙船を奪うと、水星の秘密基地へと運んでいった。犯人は造船業者の社長ガースンで、盗んだ宇宙船を改造して売りさばいていたのだった。フューチャーはガースンを捕まえ、レースにも勝利した。


感想

 TVアニメ「キャプテンフューチャー」の一時間スペシャル。第8話と第9話の間の、1978年の大晦日に放送されたエピソードです。放送したときには、「へー、大晦日にも放送してくれるんだ、すげー」と思ったものでした。

 他のエピソードでは小説1冊分を全4話で制作していましたが、この話は1時間(2話分)しかないので、原作をかなりはしょった内容になっています。まあ、スタッフは「XX王」のような悪党が出てこない話なので軽くこなしても良いと思ったのかもしれませんが、おかげでかなり物足りない話になっています。まあ、特に面白くは無いけど、一応見ておいても問題は無い、というくらいの話でした。

キャプテンフューチャー」の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com


太陽系七つの秘宝/謎の宇宙船強奪団 <キャプテン・フューチャー全集3> (創元SF文庫)