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感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第24話「列車偽装作戦」

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放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
他のエピソードのあらすじ・感想はこちら
perry-r.hatenablog.com
 

第24話 列車偽装作戦 The Train

 

あらすじ

ブリッグス(スティーブン・ヒル)とIMFのメンバーによって、列車は本物と見間違うほどに偽装成功。余命いくばくもない総理に、後継者候補が信用してはならない人物であることを証明せねばならない。


心臓を患い余命わずかなスバデア国の総理大臣。しかし後継者である彼の信頼する副総理パベルは、裏では総理の死後、独裁政権樹立を目指していた…。総理にパベルの正体を気づかせるため、ブリッグス(スティーブン・ヒル)らIMFの選んだ方法は、列車でスイスに治療に向かう道中で、パベルの化けの皮を剥がしてしまおうというもの。大がかりな列車作戦は果たしてうまくいくか!?


【今回の指令】
 スバデア国の総理大臣ラルヤは心臓の病気で余命幾ばくもなく、ラルヤが亡くなれば副総理バベルがその後継者になると目されている。ラルヤはパベルを信用しきっているが、実はパベルは総理大臣になれば国内の民主主義勢力を粛清し、独裁を行う腹積もりである。IMFはパベルが総理になることを阻止しなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:ローラン、シナモン、バーニー、ウィリー
 ゲスト:セルビー(外科医)、オリバー・ドノバン(映画美術のプロ)
(※ブリッグスは指令の受領とメンバー選定のみ)


【作戦の舞台】
 スバデア国


【作戦】
 ブリッグスは今回の作戦に、いつものメンバー以外に、心臓外科の大家セルビー医師と、映画の大道具でアカデミーを受賞した経歴を持つオリバーを参加させる。

 セルビーはスイスの医師という設定でラルヤを診察し、診察結果を偽装して、ラルヤが手術すれば助かる見込みがあると関係者に思わせる。そして、ラルヤ、パベル、パベルの腹心の将軍たちが列車でスイスに向かうように誘導する。

 駅で待ち受けていたバーニーたちは、ラルヤたちが乗った列車を、気が付かれないように切り離して倉庫に運び込む。倉庫の中は既にバーニーやオリバーたちが準備を済ませており、列車を外部から機械で揺らしつつ、映写機で外界の景色を写したり、走行の音を聞かせたりして、パベルたちには列車がスイスに向かっているように思わせる。そして最後にブレーキが壊れたと大騒ぎを演出してから、パベルと将軍に睡眠薬を盛って眠らせる。

 目覚めたパベルと将軍は、列車が事故で転覆し、ラルヤ総理も死んでしまったと聞かさせる。そこでパベルは大喜びで、死んだラルヤをこき下ろし、総理になったら民主主義勢力を一掃してやると口にするが、そこに実は生きていたラルヤが現れ呆然となる。ラルヤは、自分の心臓が本当は治らないことを聞かされても落ち着いており、後継者を選びなおさなければというシーンで〆。


監督: ラルフ・セネンスキー
脚本: ウィリアム・リード・ウッドフィールド&アラン・バルター


感想

 評価は〇。

 倉庫の中に置いてある列車に対し、振動を与えたり、景色を映したりして、内部の人間には動いているように思わせて引っ掛ける、という、作戦のスケールの大きなエピソードでなかなか面白かった。IMFはいつもは少人数でミッションを遂行するが、今回はゲストの助っ人セルビーとオリバー、さらにオリバーの部下たち2~3名も参加しており、今までにない大掛かりな布陣となった。こういう壮大な仕掛けのアイデアだけでかなり楽しめる話ではあった。

 ただし、『停止している列車を走っているように偽装する』というシチュエーションは楽しいが、冷静に考えてみるとかなり無理があるストーリーではあった。まず最初にバーニーたちが、ラルヤたちが乗った最後尾の列車のみを切り離して倉庫に運び込むが、列車が勝手に切り離されたことが判明したら鉄道関係者は大騒ぎになるはずである。また、総理と副総理という国家のVIPが移動するというのに、護衛がついていないというのはおかしな話だし、総理たちが行方知れずと解ったら、あっという間に倉庫まで探り当てられてしまうだろう。そういう意味では、見た目の面白さ優先の、多少の矛盾には目をつぶってみるべきエピソードだった。


参考:今回の指令の入手方法

 ブリッグスがセルフの写真撮影機(いわゆる証明写真ボックス)に入り、隠されていたオープンリール式テープレコーダーと書類を取り出し、テープを再生して指令を確認する。最後「このテープは10秒以内に消滅する」と言ったあと、テープから煙が立ち上る。(※第10話「戦慄のスパイ養成所」の使いまわし)


参考:指令内容

 おはようブリッグス君。写真の人物はフェレンク・ラルヤといって、民主主義と国民の自由のために長年闘ってきたスバデアの総理大臣である。現在ラルヤ首相は病あつく、余命いくばくもないが、彼亡き後は副総理のパベルがその地位と政策を継ぐものとされている。もしこの副総理のパベルが権力を握るならば、彼は独裁政権を確立し、民主主義勢力を粛清・追放する腹であり、それを知らぬのはラルヤ首相だけである。

 そこで君の使命だが、このパベルに次期政権を渡さぬことにある。例によって君たちのメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープは10秒以内に自動的に消滅する。成功を祈る。


他のエピソードのあらすじ・感想

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