感想:アニメ「タイガーマスクW」第9話「波乱の開幕戦」

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テレビアニメ「タイガーマスクW 」公式サイト http://www.toei-anim.co.jp/tv/tigermask_w/

【※以下ネタバレ】
 

第9話 波乱の開幕戦

 

あらすじ

 いよいよGWMの興行「覆面ワールドトーナメント」が開催される日がやってきた。実は参加メンバーの一人、GWM欧州王者「ワーグナー」とは、今回のために作られた実績のない即席マスクマンで、中身はタイガー・ザ・ダーク/タクマの同期のケビンだった。また、新日の棚橋は「イッツ・ザ・エース」、若松龍は「ドラゴンヤング」、というマスクマンとなって大会にエントリーしていた。

 マスクマン八人によるトーナメントは、「タイガー・ザ・ダーク 対 ふくわらマスク」、「タイガーマスクワーグナー」、「イッツ・ザ・エース 対 ポセイドン」、「イエローデビル 対 ドラゴンヤング」という組み合わせとなった。タイガーマスク/ナオトは、今すぐイエローデビルと戦わせろとごねて、タイガー・ザ・ダークと乱闘になる。

 第一試合「タイガー・ザ・ダーク 対 ふくわらマスク」戦は、タイガー・ザ・ダークがふくわらマスクのコミカルプロレスに戸惑って手こずったものの、勝敗度外視のふくわらマスクをなんとか下して準決勝に進出した。

 続く第二試合の開始直前、突然乱入してきたマスクマン「ミスタークエスチョン」がタイガーと戦わせろと言い出す。ミスタークエスチョンは、40年以上前に伊達直人タイガーと戦った経験のあるレスラーだった。怒ったワーグナーはミスタークエスチョンに突っかかるが、クエスチョンによって瞬殺されて失神KOに追い込まれる。ミスXはワーグナーの代わりにミスタークエスチョンの参戦を認める。


脚本:千葉克彦  演出(絵コンテ):地岡公俊  作画監督:小泉昇  美術:木賊美香


感想

 今回は色々中身が詰まっていて面白いエピソードでした。

 まず「覆面ワールドトーナメント」というマスクマンオンリーのトーナメントを開催するのに、参加メンバーの半分が即席マスクマンだというのがリアルすぎる(笑) 棚橋・若松・ケビンの他に「ポセイドン」という新キャラもどうせ第一話で醜態をさらした三笠海王の変身に決まっていますしね。これは馬場全日本が昭和40年代に開催した「覆面十番勝負」で、デストロイヤーの対戦相手の半分くらいは既存レスラーに唐突にマスクをかぶらせた即席マスクマンたちだった、という故事を彷彿とさせます。

 さらに大会開催前に参加メンバーが勢ぞろいしたところで乱闘、というのも、昭和プロレスの匂いがしてたまりません。あとこれでレスラーたちが名前入りのたすきをかけていれば完璧だったのに(笑)

 また唐突に出現した謎のレスラー「ミスタークエスチョン」。調べてみるとオリジナル版「タイガーマスク」においてタイガーがインドで戦った強豪とのこと。それから45年経ってまだ現役って一体今何歳なんだよ、と猛突っ込みを入れたくなりますが、そこは多分インドに伝わる秘術で元気とか言いそうで、こっちも一気に昭和の東映アニメの世界に突入してまいりましたよ。それにしても45年前のキャラを出すってどの世代へのサービスなんでしょうか? 女性キャラが毎回ちょびっとしか出てこないことと考え併せても、ターゲット視聴者は50代以上の昭和プロレスマニアなのかと思えてきますよ。

 ミスXが興行開始前の会場で音響さんにダメ出ししてましたが、すると、もうマネージャーとかいうレベルじゃなくて現場責任者なんじゃね?


おまけ

 オリジナル版タイガーマスクの内容を調べたらいろいろ面白いことが分かってきて……、

・高岡拳太郎が足が不自由なのは、多分オリジナル版のラス前に虎の穴のボスに惨敗した時の怪我が治らなかったことを示している、はず。
・高岡春奈は拳太郎の姪、ということは拳太郎の妹・洋子の娘という事ですね。
・拳太郎が何故タイガーのマスクを持っているかというと、最終回にジャイアント馬場からもらったから。