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感想:NHK番組「来たぜ! 国技館 ~高専ロボコン2016全国大会~」(2016年12月23日(金)放送)

【※以下ネタバレ】

NHK ロボコン
http://www.nhk.or.jp/robocon/

■“ロボコン”公式ホームページ
http://www.official-robocon.com/

放送 NHK総合(放送日:2016年12月23日(金) 10:05~11:50)。
 

番組概要

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-12-23&ch=21&eid=20479&f=492
手作りロボットの祭典「高専ロボコン」。空中戦や地上戦、アイデア満載のロボットが各々のやり方で箱を高く積み上げる。国技館で奮闘する高専生たちの青春ドキュメント!


手作りロボットの祭典「高専ロボコン」。今年は第29回の大会。テーマは“ロボット・ニューフロンティア”。“海”の向こうに箱を届けて積み上げ、高さを競う。空中戦や地上戦、ユニークな発想のロボットが次々に登場。若きエンジニアたちは、春のルール発表以降、夏休みも返上して、ロボット作りに没頭してきた。ゼロから作ったロボット、強豪ひしめく全国大会(国技館)で観客を魅了できるか、高専生たちを密着ドキュメント!


出演者 【司会】デーモン閣下吉本実憂魚住優,長野亮

 高専ロボコンの2016年決勝大会。


大会詳細

開催日 2016年11月20日(日)
場所  両国国技館


競技課題

http://www.official-robocon.com/jp/kosen/kosen2016/rulebook.html
高専ロボコン2016競技テーマ
ロボット・ニューフロンティア


今年の競技はロボットによる「新大陸開拓」です。
みなさんは「探検家」として新大陸を目指します。待ち受ける障害をロボットで乗り越え、新大陸を開拓した証としてブロックを積み上げ「砦」を築き上げます。


この競技課題には、大きく2つのポイントがあります。
フィールドには自由に使えるツール・「船」が置かれています。これは過去の高専ロボコンでも類のないケースです。1つめは、この「船」をどう使いこなすのか、という点です。そして2つめは、ロボットの台数および展開サイズに制限がない、という点です。


高専ロボコン最大の魅力は「アイデア対決」であることです。これまでの常識にとらわれない、みなさんのフロンティアスピリットを披露してください。高専ロボコンの第1回大会が開催された28年前には、ロボットは一部の大学や研究所にしかありませんでした。しかし、今やロボットは私たちの生活の中に入り込む身近な存在になっています。ロボットの新時代を切り開く、驚くようなアイデアを待っています!


また、みどころとしてみなさんが自作する「シンボル」を競技で使用します。郷土愛の溢れる「シンボル」を楽しみにしています。

 ブロックを積み上げた高さを競う。試合時間は3分。

 競技フィールドは、手前の自陣(通称:港町)、奥のブロック積み上げ場所(通称:新大陸)、その中間にある「島」、からなる。港町に置いてあるブロックを新大陸に運んで積み上げて「砦」を作り、最後に各チーム独自の「シンボル」をブロックの上に置けば完成。ただし砦は上の段より下の段が広がった形に積み上げないと失格。またそれとは別に港町でもブロック4個を積み上げた「灯台」を作る必要があり、これが完成していないと新大陸での活動は認められない。


感想

 今年はレギュレーションは並でしたが、展開は面白かったですね。今回は課題が高度なため、技術力の差がもろに出てしまい、最初から勝負を捨てたような「新大陸にブロックを投げ込んで、それをおもむろに組み立てようとする」といったチームは速攻敗退。地道にブロックを新大陸に運び、きちんと積み上げていく、というチームが勝ち上がっていきました。つまり波乱要素は殆どなし。そう、いわゆる「魔物」、つまり突発的マシントラブルを除いては……

 そして、今年の参加チームでは奈良の完成度が圧倒的で、まず一段目を作る→それを持ち上げてその下に二段目を差し込む→それを持ち上げてその下に三段目を差し込む→、の繰り返しを完全自動で粛々とやってのけてみせ、みるみる高い塔を作って対戦相手を次々と蹴散らしていきました。決勝トーナメントに上ってくるようなチームは基本的に同様の仕組みだったのですが、奈良は速度と安定性が段違いで、これはもう戦う前から優勝は確定といった空気すら漂っていました。

 ところが、奈良は準々決勝戦で突然のマシントラブルによりリスタートを余儀なくされ、大幅な時間のロスが発生。対戦相手の大分は、予選トーナメントで負けた後、審査員推薦の「ワイルドカード」で勝ち上がってきたチームでしたが、審査員が目をかけるだけありこちらのマシンも完成度は高く、最終的に僅差で大本命奈良を倒して決勝戦にコマを進めたため、会場は大盛り上がりでした。「絶対の優勝候補がマシントラブルで敗退する」というのはロボコンの風物詩(?)ですが、今回もそれが炸裂してしまいましたね。いや~、この試合は大盛り上がりでしたよ。

 続く決勝戦の香川(高松)対大分もフィクションみたいな展開で、制限時間内に作った塔が両チーム同じ高さで、かつ完成度もそん色が無かったため、審査員が優劣をつけられず、再試合を求めるという事態に突入しました。決勝の再試合は過去に3回あったそうですが、私は初めて見ましたね。

 そして会場大興奮の中での再試合は、突然大分がマシントラブルを連発してグダグダ状態に突入し、その間に香川が一方的に塔を積み上げて完璧勝利。さっきまで優勝も狙えるような勢いだったマシンが、いきなり一人で転んで自滅してしまう、という展開に、チームメンバーの心中はいかばかりか。そして去年は決勝で涙をのんで準優勝だった香川高専(高松)が一年ぶりに雪辱を果たして涙の優勝、という漫画みたいなオチでした。

 いやー、面白かったわ。さすが(去年に続いて)1時間45分も放送するだけありました。でも、総合司会のデーモン閣下は殆どしゃべってなかったなぁ。あと、今回は漫画家の木下晋也氏による四コマ漫画「いけいけ! おせおせ! ロボコニスト」がいくつも放送されるなど、サービス精神豊かな番組でした。これはまたNHKロボコンに力を入れ始めたという事か?


おまけ

ロボこん!! 1 (バンブーコミックス)

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