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感想:NHK番組「ドラゴンクエスト30th ~そして新たな伝説へ~」

デジタルゲーム

ドラゴンクエストX オールインワンパッケージ(ver.1+ver.2+ver.3)」

ドラゴンクエスト30th ~そして新たな伝説へ~ http://www4.nhk.or.jp/dq30/
放送 NHK総合。2016年12月29日(木) 22:00~22:48。

【※以下ネタバレ】
 

内容

発表から30年目を迎えたゲーム「ドラゴンクエスト」の魅力を探るドキュメンタリー。ナレーション・出演はドラクエファンの俳優・山田孝之。最新作の開発現場にも潜入。


▽日本のゲームの歴史を作り続けてきた「ドラゴンクエスト」▽堀井雄二の作るストーリー・鳥山明が描くキャラクター・すぎやまこういちによる壮大な音楽が結集したロールプレイングゲーム▽シリーズ最新作開発中・その舞台裏に潜入▽30年ぶりに明かされるドラクエ誕生秘話・爆発的ヒット作が生まれるまでのドラマとは?▽山田孝之堀井雄二を直撃・ドラクエファンからの質問に堀井の反応は?


【出演】ゲームデザイナー…堀井雄二,作曲家…すぎやまこういち,山田孝之

 
・前半

 最新作「11」の開発現場を取材。またメインスタッフにインタビュー。

 堀井雄二「プレイヤーが、今何をしていいかわからないという状態を作らない。またこれをすればどうなるんだろう、と思わせるような状態を作って、プレイヤーを引っ張っていく」

 鳥山明にメールインタビュー。「30年も続くと知っていたら仕事を受けなかった、メインキャラは真面目なキャラばかりだが、そういうタイプのキャラのバリエーションがあまり無いので、苦しみながら作っている。でも受けた仕事は目いっぱい頑張る」。

 すぎやまこういち「ポピュラー音楽は最初で客をつかむ。クラシックは最初でつかむのではなく何回聞いても飽きない作りにする。だから何度も繰り返し聞くゲーム音楽はクラシックの手法で作曲する」。



・後半

 1986年のドラクエ一作目開発物語。

 1983年にエニックスがゲームコンテストを行い、そこで堀井雄二中村光一が知り合う。二人は新作は日本ではなじみのなかったRPGにしようと考えた。当時のRPGと言えば外国のゲームの「ウィザードリィ」と「ウルティマ」がツートップだったので、両方を混ぜ合わせたようなゲームを作ろう、という話になった。

 そこに週刊少年ジャンプの編集者だった鳥嶋和彦が絡み、開発状況をジャンプで扱うみたいな話になって、その関係で鳥山明にキャラデザインを頼むことになった。鳥山デザインのモンスターが他の人のモンスターと違うのは、どれもプレイヤーと目が合うようにデザインされていること。

 呪文は、堀井によれば、回復の「ホイミ」なら「身 み」と「保温や保護のほ」とかの組み合わせ「ほいみ」とか、火炎の「メラ」は炎がメラメラ燃えるから、とかのノリで命名されている。

 RPGはプレイヤーにいろいろな情報を与えないといけない。中村たちは、情報はウインドウ形式で必要な時だけ見せるようにして、普段はウインドウを閉じて目いっぱいマップを見せるようにした。

 開発も終わりころ、すぎやまこういちエニックスに将棋ゲームの感想ハガキを送ってきた。それを見たプロデューサーがすぎやまに会って、意外にもすぎやまがゲームに詳しいと知り、音楽を作ってほしいと依頼した。最初は中村光一は「そんな大物に依頼したら、イメージが違っていても直してもらえないだろう」と猛反対。しかし中村がすぎやまに会ってみると、ゲームの話で意気投合し、最終的に依頼が決まる。すぎやまは一週間で8曲作ったという。

 1986年5月、ついに「ドラクエ1」が発売されるが、なかなか売り上げが伸びず、100万本を超えるのに年末までかかったという。しかし1987年発売の「II」では複数の仲間と冒険するというコンセプトが受けて、大人気に。おかけで1988年2月発売の「III」では発売当日行列ができる騒ぎになった。

 堀井談。「人生はあなた自身が主役のRPGだからがんばれ」的な感じで〆。


感想

 結構面白かったですね。

 基本的な構成は「NHKスペシャル」で、プロジェクト関係者にインタビューしたり、過去の歴史を振り返ったり、という作りは同じですが、それをゲーマー向けにマイルドにしたような感じの番組。慣れているフォーマットだから手堅い作りでしたね。民放だとこんな番組を放送する枠がないから、これはNHKでしか作れない番組でしたねぇ。

 ナレーションの代わりにゲーム風のウインドウを開いて文字を表示させたり、再現ドラマ(?)の代わりに8ビット時代のゲーム画面みたいなものを表示してキャラをウロチョロさせたり、と、遊び心も満載で、結構満足度の高い番組でありました。


 この番組を見ていて思ったのですが、昭和ファミコンキッズじゃないと「初代のドラクエが最初まるで売れなかった」という理由が解らないよねぇ、当時は先進的なパソコンゲーマー(物凄く数が少ない)じゃないと「RPG」とは何かを知らなかったから、ドラクエも当時はジャンルの良くわからない謎めいたゲームだったわけで、そりゃ売れんのも当然だったなぁと。

 その後一年半くらいかけてじわじわ知名度を上げて、1988年頃になってようやく「ロールプレイングゲーム? あれだろ、ドラクエみたいなやつ」みたいに話が通じるようになったわけでして。「III」といえば「小学生の子供が買ったドラクエを中学生がカツアゲ」とかも、今となっては懐かしいっすね。
 
 
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