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2015年おすすめアニメベスト10を発表します

アニメ


 2015年に視聴したTVアニメのおおすめ作品のベスト10を、10位からカウントダウンで発表します!

第10位

影鰐-KAGEWANI-(10月〜12月)

影鰐-KAGEWANI- [DVD]


 『現代。「奇獣」と呼ばれる未知の生物たちが出現し、人間を襲っていた。高名な生物学者・番場宗介(声:杉田智和)は過去奇獣に関わりがあり、奇獣に関する事件を独自に調査していく……』というモンスターパニック系ホラーアニメ。事前の告知もほとんど無く地味にスタートしましたが、これがUMAネタの大好きなオカルトマニアには堪えられない作品に仕上がっていました。

 番場宗介は基本的に物語の語り手で話に関わってこないため、毎回場所も登場人物も全く異なるストーリーが展開されます。それだけに話のバリエーションが豊富で「人間がモンスターに襲われる」というテーマは共通でも、手を変え品を変えて奇獣が出現し、毎回あきさせない展開となっていて、オカルトスキーには嬉しい限りでしたね。

 また絵も(ある意味)絶品で、動きはほとんど無い、アニメというより昭和30年代頃の紙芝居という体なのですが、全てのシーンが異様に薄暗く、またキャラクターたちがみな一様に生気が無い顔つきのため、不気味な雰囲気が漂よいまくりで、奇獣が出てくる前から不安で仕方がなくなってくる有様でした。

 「トワイライトゾーン」や「ウルトラQ」といった不気味系ストーリーの番組が好みなので、これは本当にドストライクでしたね。


第9位

ご注文はうさぎですか??(10月〜12月)

ご注文はうさぎですか?? 第1巻 (初回限定版) [Blu-ray]


 「まんがタイムきらら」系の4コマ漫画が原作で、2014年に放送された「ご注文はうさぎですか?」の続編。ヨーロッパ風の架空の町を舞台とした、女の子いっぱいのゆるふわ日常コメディ。当然、「女の子同士の仲良し描写」が満載で、心が疲れてしまった時でも、見た途端「ゆるふわ要素で癒される」という心のオアシス的アニメ。さらにそこに「ギャグが面白い」がプラスされているからたまりません。第一期同様の当たり作品でした。


第8位

のんのんびより りぴーと(7月〜9月)

おかえり


 漫画「のんのんびより」が原作の、田舎でのんびり学園コメディ。2013年放送の「のんのんびより」の続編。
 小中学生四人組によるお気楽ゆったりコメディで、疲れた時でも安心して見ることの出来る、社会人に優しい内容。れんげの小学生とは思えないセンス(工作で居眠り防止装置作成)とか、夏海・ひかげのがさつコンビによるコント(月見の回)とか、楽しい時は徹底的に楽しくて楽しくて仕方なくて。

 ただ、吉田玲子氏がシナリオ担当回に頻発する「イイ話」の回は、どうにも馴染めませんでした。のんのんびよりは、原作もそうですが、面白コント作品であるべきで、「れんげと楓の間の心温まるいい話」を差し出されても、見ているほうとしてはどうすればいいのかわからなかったんですよね。笑えないのんのんびよりというのは価値がないと思います。そのために、ちょっと辛口の評価になってしまいました。しかし面白い回はホントに面白かったですね。


第7位

下ネタという概念が存在しない退屈な世界(7月〜9月)

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 6 (初回生産限定版) [Blu-ray]


 近未来、あるいは並行世界の日本では、十数年前から徹底したエロの取締りが行なわれた結果、性的な物に関する情報は一切失われ、それ以降に育った世代には性的な知識が全く無くなっていた……、という世界を舞台にした『下ネタギャグアニメ』。

 設定はかなり特殊なのですが、話は「学園物アニメ」としてすんごく面白い作品でした。主人公たちはある理由で普通に性知識を持っており、同世代の学生たちが「子供ってどうやって作るの?」程度のことすら知らないことを嘆いて、「下ネタテロ」を実行し、学校内に性知識を普及させることを目指します。しかしその「テロ活動」というのが実にバカバカしくて、「全校集会でゲリラ的に虫の交尾シーンを放送し、それに合わせてAV風のあえぎ声をアテレコする」とか「視力検査にかこつけて、知識の無い女子生徒たちにエロい単語を言わせようとする」とか「エロ同人誌を校内にばら撒いて性知識の拡散を狙う」とか、アホみたいなものばかり。そんな活動に大真面目に取り組む主人公たちと、取り締まる生徒会側の攻防が実にコミカル。

 中盤になると、主人公たちのテロ活動がある程度身を結んでくるのですが、その成果が「女子生徒の間で主人公をモデルにしたBL同人誌が大流行」とかいうのにはホントに笑ったし。

 まあ「ヒロインの綾女が呼吸するように自然に下ネタを連発する」とか「アンナが何かというと『愛の蜜』をダラダラ垂れ流す」とか「変装代わりにパンツを被る」とか、かなりキツい「下ネタ」満載作品でしたが、ただ下品なだけではなくて、ギャグアニメとしてちゃんと笑わせてくれたのは好感度高し。これは事前に予想もしなかった大当たりでした。


第6位

ハロー!!きんいろモザイク(4月〜6月)

TVアニメーション ハロー!!きんいろモザイク サウンドブック また、会えたね。


 4コマ漫画「きんいろモザイク」が原作。2013年放送の「きんいろモザイク」の続編。「女子学生一杯のゆるふわコメディ」。

 第一期に続いて、相変わらず原作漫画を超えてしまっている、この手のゆるふわ系アニメの最高峰。原作漫画も悪くは無いのですが、アニメはキャラの生き生きっぷりが原作の300パーセントくらいにアップしていて実に素晴らしい。もうどのキャラも可愛くて可愛くてたまらない。ゆるふわアニメから一つ選べといわれたら、迷うことなくこれを選びます。


第5位

それが声優!(7月〜9月)

それが声優! 第1巻(初回限定版) [Blu-ray]


 養成所を出て2年目の若手声優・双葉と、仕事仲間のいちご・鈴の三人の、リアル声優ライフを描いたアニメ。現役声優で、最近は作家様でもある浅野真澄あさのますみ)原作の「同人漫画」のアニメ化。

 現役声優が原作という事で、あまり知られていない声優の「リアル」が描かれ、実に興味深い作品でした。声優は売れないうちはバイトの方がメインの収入源、とかいう事はよく知られていますが、その他に、スタジオでの先輩への挨拶、アフレコ前の打ち合わせの様子、若手は事務所の入り口に立って顔を売る、ドラマCDで担当していた役からアニメ化の際に外されて大ショック、等など、知ることの無かった赤裸々な声優業界事情が次々と題材となって、毎回勉強になりました。

 キャラクターの絵柄から萌え系アニメの雰囲気を漂わせていましたが、蓋を開ければ、キッチリしたお仕事テーマ作品であったのは驚きでした。双葉たちが、自らの実力の無さを見せ付けられて落ち込み、仕事の少なさに将来に不安を覚え、時には友人と役の取り合いになり、等々の重い内容でしたが、しかしそのあたりは視聴が苦しくならない程度に抑えて作っており、結果的に視聴感は爽やかでした。同じアニメ業界を描いた「SHIROBAKO」が、リアルすぎて視聴が精神的に負担になったのとは異なり、いい塩梅で作られていて好感度高でした。


第4位

監獄学園 プリズンスクール(7月〜9月)

罪深き俺たちの賛歌(TVアニメ「監獄学園」EDテーマ)

 同名の青年漫画のアニメ化。元女子校の高校が共学となり、初年度に五人の男子が入学した。彼らは女子多数に男子五人ならハーレム状態だろうと夢想していたが、現実は入学一ヵ月後になっても女子とロクに口もきいてもらえない有様。ある夜、五人は出来心で女子風呂を覗くが、たちまち発見され、謎の組織「裏生徒会」によって、退学か、懲罰棟(通称プリズン)で一ヶ月の刑期を過ごすか、の選択を迫られる……

 あらすじだけ読むと、あたかも生徒同士が血みどろで殺し合いを演じるような、バイオレンス物系の物語ではないかと思えてくるのですが、その実体はバカギャグアニメでした(笑) 確かに五人は囚人服を着せられて、監獄に閉じ込められ、看守の裏生徒会から暴力を受けるのですが、暗さというモノはまるで無縁のお色気系バカギャグで、もう大ウケ。

 声優陣は男子五人が「キヨシ 神谷浩史」「ガクト 小西克幸」「シンゴ 鈴村健一」「ジョー 浪川大輔」「アンドレ 興津和幸」と、全員ハンサムキャラで主役を張った経験のあるメンバーが揃ってバカを演じているし、理事長役の藤原啓治氏も重々しい口調で尻の魅力について熱く語るなど、普段のシリアス系の演技を知っていればいるほど笑えて仕方なくて。

 また青年誌の連載らしくお色気満載だし、その一方でストーリーには手に汗握る展開も存在しと、ギャグ・お色気・サスペンスが渾然一体となった、もう今まで無い新鮮かつ強烈なアニメでした。第二期が是非見てみたい!


第3位

シドニアの騎士 第九惑星戦役(4月〜6月)

鎮魂歌 -レクイエム- 【アニメ盤】

 漫画「シドニアの騎士」が原作。2014年放送の「シドニアの騎士」の続編。遥かな未来、太陽系を謎の生物「奇居子」(ガウナ)に滅ぼされ、恒星間宇宙船「シドニア」で放浪の旅を続ける人類の物語。

 故郷を失った人類が、意思疎通不可能の生命体に追い回されながら放浪の旅を続ける、というハードなストーリーで、実際宇宙船内やロボットの戦闘の描写などSFマインドが爆発しているのですが……

 やたら重苦しい展開だった一期と違い、今期は長道を中心としたハーレムラブコメ化しており、そのあたりのストーリーがもうとにかく面白かった(笑) イザナ・纈に加えて、今回はもう完璧に非人類のつむぎまで参戦して、四人でイチャイチャラブコメをするのだから、もうたまったものではありませんでした(笑) この続きも見たい。


第2位

戦姫絶唱シンフォギアGX(7月〜9月)

戦姫絶唱シンフォギアGX 6 [Blu-ray]

 「戦姫絶唱シンフォギア」(2012年)、「戦姫絶唱シンフォギアG」(2013年)の続編。美少女バトル物。

 第一期で美少女バトル物としてブランドを確立した「シンフォギア」も、第二期「G」では「敵にも同情すべき点が有って……」といった煮え切らないストーリーで、自らブランドを地の底に叩き落したため、この「GX」には全く期待していなかったのですが、まさかの大復活!!

 世界の破壊を目論む錬金術師とその部下の四天王的存在に、一度は完敗した主人公たちが装備をパワーアップして立ち向かう、という展開は第一期を超える燃えるストーリーでもう大興奮。最終回のキャロルとエルフナインのエピソードで涙も誘い、まさに言う事なし。バトル物はこう有ってほしい、という傑作でした。


第1位

山田くんと7人の魔女

『山田くんと7人の魔女』 Vol.1 [Blu-ray]
山田くんと7人の魔女 オリジナル・サウンドトラック

 名門高校の二年生「山田竜」は、素行の悪さで浮きまくっている問題児。ある日山田は学年一の優等生「白石うらら」と一緒に階段から転げ落ちて気絶してしまい、目を覚ますとうららの体になっていた。どうやら転落のショックで二人の心と体が入れ替わってしまったらしい……

 同名の漫画が原作の学園ラブコメ。序盤はありがちな「心と体の入れ替わり」話ですが、やがて学園内の七不思議的な存在「魔女」が次々と登場して様々なドラマが展開されます。

 このアニメは、漫画のアニメ化の理想系とも言える存在で、原作の雰囲気を見事に再現し、ストーリーのツボ部分はきちんと押さえ、キャラデザインは原作絵より120パーセント美形になり、声優は実績のある有名どころが大集合(逢坂良太早見沙織内田真礼喜多村英梨花澤香菜悠木碧沢城みゆき小野大輔福山潤立花慎之介、etc)。とどめで、オープニング曲「くちづけDiamond」もエンディング曲「CANDY MAGIC」のどちらも名曲、という無敵モード。

 またキャラクターたちが心と体を交換するのが日常の光景なので、声優たちも男性が女性喋りをしたり、逆に女性が荒っぽい男口調になったり、というシーンが頻発して、その演技を聞くのがホントに楽しかった。あの天使の声の早見沙織はやみん)が、男口調で「オラァァァ〜〜!!」とか叫ぶシーンとか、はやみんの新たな面を見た思いです。その他の声優も入れ替わりを実に巧みに演じて見せ、当たり前だけど声優ってホントに演技が上手よなぁと感心することしきり。

 また未来予知のストーリーでは、悲劇的な未来を変えようと試行錯誤するのに、未来の結果がどんどん酷い方に変わっていく話とか、時間改変物みたいでスリリングだったし。

 ただ、問題と言っていいのかなと思うところなのですが、「話を詰め込みすぎ」で、原作の「第一部」的な展開(コミックにして11冊分)を全12話に詰め込んでしまったため、物凄く余裕の無い、ひたすら慌しいアニメになってしまっていました。もっと一つ一つのシーンを時間をかけてじっくり見せて欲しかった。アニメの質が高かっただけに、話をじっくり味わう余裕が無いまま、駆け抜けるように原作を消費してしまったのが本当にもったいなかったです。これが2クール枠で作られたら完璧な内容になったのに、と思うと誠に口惜しい。

 しかし、その点を差し引いても、クオリティはすばらしいものがありました。2015年の私にとってのベストアニメです。


総評

 結構沢山のアニメを見たつもりですが、ランキング付けは意外とすんなりと決まりました。

 視聴した作品のリストを眺めながら、視聴している最中にいかに楽しめたかを思い出していくと、迷う事はほとんど無かったですね。

 それにしても、このランキング……、周囲で高評価されている作品と殆どダブらない……(笑) 自分の好みは世の中の評価とは随分違うものだなぁ、と感じてしまいました。まあ、それが自分らしさだと前向きに考えましょう。