感想:アニメ(新番組)「ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜」第1話:ちゃんと謎解きがあって一応推理物として合格


TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』OP主題歌「虹を編めたら」
関連サイト→アニメ『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』公式サイト http://haruchika-anime.jp/
放送 BS11
【※以下ネタバレ】

春――それは新たな出会いと思わぬ再会、そしてミステリアスな旋律と共に幕を開ける。高校への進学を機に、吹奏楽を始めることを決意した穂村千夏(チカ)。目指すは華麗で乙女なキュートガール。音楽教師・草壁と出会い、憧れを募らせるチカだったが、幼なじみの上条春太(ハルタ)との再会に廃部寸前の吹奏楽部と、チカの青春は思いもよらない方向へ……。部員集めに翻弄する日々と、仲間たちと交わす友情、そして次々に現れる謎(ミステリ)。チカとハルタの奏でる音楽がいま、高らかに鳴り響く!

http://haruchika-anime.jp/introduction/

第1話 『#01 メロディアスな暗号』

■あらすじ

 穂村千夏(ほむら・ちか)は、中学時代は部活動のバレーボールに明け暮れていたが、おかげで全く青春を謳歌できなかったことを悔やみ、高校では優雅な吹奏楽部に入ろうと考えていた。そして千夏は幼い頃の友人だった上条春太(かみじょう・はるた)と再会するが、春太も吹奏楽部部員だった。千夏は吹奏楽部の部員がまだ四人しかいないことに落ち込む。

 音楽室に向かった二人は、黒板の五線譜に赤い絵の具で何かのメロディが書き付けてあることに気がつく。さらに側には顧問の草壁宛の謎めいたメッセージが置いてあった。春太はこれが暗号だと考え頭を絞り、ついに書いてあった音符と数字が、キーボードのアルファベットに対応している事を解き明かす。その内容は卒業生からの草壁への愛の告白だった。

 翌朝、千夏は春太から、自分も草壁が好きなので二人は恋のライバルだ、と宣言される。


■感想

◆またしても推理小説原作アニメだが……

 新春スタートアニメの内の期待の作品の一つ。推理小説が原作ということで、推理小説をそこそこたしなんでいるワタシとしては期待大の作品。前期(2015年10月〜12月)にも推理小説原作のアニメ「すべてがFになる」と「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」が放送されたのですが、これがどうにもこうにもな出来で失望甚だしかったので、「ハルチカ」もどうなるかと危惧していたのですが……


◆良かった、ちゃんとした謎解きだ……

 一話目は五線譜に書き付けられた音符暗号を解読するという話。キチンと謎が提示され、ちゃんとした筋道の元に推理が行なわれ、解決が導かれる。ごくごく当たり前のことなのですが、推理物を名乗りながらこういう事をしてくれる作品が無いから(笑)、些細な謎解きをしただけなのに軽く感動しちゃいましたよ(笑) 推理云々が口先だけでなくて本当に良かった。


◆キャラクターデザインは、ね……

 キャラデザは……、ハルタもチカも幼すぎ。高校生どころか小学六年生と言われても通用しそう(笑) もうちょっとなんとかならなかったのかね。でもまあなんとか許容範囲。なまにくATKって「棺姫のチャイカ」の人ですよね。ロリ絵志向の人なんですかね?


◆衝撃、もとい笑撃のオチ

 最後、ハルタがチカに男好き趣味を公言するという、とんでもないオチがつきました。主役コンビの片割れの性癖がいきなりこれで、よくこんなのアニメ化にGOサインが出たよなぁ……、まあ、却ってハルタとチカの間に惚れたはれたの恋愛模様の可能性が無くなってすっきりした、といえるかも(笑) 甘ったるい学生の恋愛模様などは描くことなく、きちんとした推理物として頑張ってもらいたい。期待してます!

【原作】初野晴(KADOKAWA 角川文庫刊)
【キャラクター原案】なまにくATK
【監督】橋本昌和
【シリーズ構成】吉田玲子
【キャラクターデザイン】西田亜沙子
総作画監督】大東百合恵
【キャラクターデザイン補佐】大東百合恵
【楽器作画監督】杉光登
総作画監督補佐】杉光登
美術監督】佐藤歩
色彩設計】井上佳津枝
【CG ディレクター】平田洋平
【撮影監督】並木智
【編集】高橋歩
【音響監督】飯田里樹
【音響効果】中野勝博
【音響制作】グロービジョン
【音楽】浜口史郎
【音楽プロデューサー】吉江輝成
【音楽制作】ランティス



穂村千夏:ブリドカットセーラ恵美
上条春太:斉藤壮馬
草壁信二郎花江夏樹
成島美代子:千菅春香
マレン・セイ:島粼信長
芹澤直子:瀬戸麻沙美
檜山界雄:岡本信彦
片桐圭介:山下誠一郎
後藤朱里:山田悠希
朝比奈香恵:小見川千明