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感想:アニメ「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」第6話「夢は、彼方の黄昏」

アニメ


Golden Life/OVERNIGHT REVOLUTION

TVアニメ「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」公式サイト http://activeraid.net/
放送 BS日テレ

【※以下ネタバレ】

第6話 『File6 夢は、彼方の黄昏』

あらすじ

 休日。あさみは偶然であった船坂に、巨大ロボットを懐古するイベントに連れて行かれる。数十年前、ロボットアニメに魅了された元少年たちはやがて技術者となり、現実に作業用巨大ロボ「怒龍號(どりゅうごう)」「猛銃號(もうがんごう)」を作り上げた。しかし巨大ロボは、燃費の悪さに加え、より優れた「ウィルウェア」が開発されたことで一気に陳腐化し、もはや過去の遺物に成り果てていた。あさみたちは、怒龍號・猛銃號の設計者の霞ヶ関博士に出会うが、博士は痴呆が進んでしまっていた。

 そんなある日、猛銃號の元パイロット・志村(52歳)にロゴスが接触し、ストレスを溜め込んでいた志村は、その提案に乗り、猛銃號を盗み出すと街中を暴走し始めた。第八が出動するが、猛銃號に装備された「睡眠導入装置」のせいで近づけず、有効な手が打てない。船坂はロボット同士のバトルを挑めば、志村は受けるはずだと読み、霞ヶ関博士に怒龍號の修理を依頼する。突然元に戻った博士と駆けつけたかつての開発者たちは怒龍號を復活させ、船坂がパイロットとして乗り込み、猛銃號と対峙した。怒龍號は猛銃號に敗れるが、猛銃號も燃料切れとなり、志村は取り押さえられた。翌日、船坂たちが霞ヶ関博士を訪ねると、博士はその日の早くに亡くなっていた。

脚本:荒木憲一


感想

 評価は×。

 作品世界において、ウィルウェアに取って代わられてすっかり忘れられたという設定の巨大ロボットをメインに据えた回。あまりにも馬鹿げた展開に、見ていて苦痛すら感じる有様で、このアニメに対する評価が思いっきり下落してしまった。

 今はすっかり過去の遺物となり、元少年(今は初老のおっさん)の回顧の対象となっている巨大ロボットを、元関係者が盗み出して街中で暴れさせ、それを止めるために第八のウィルウェアが出動する、という展開は、あまりにもばかばかし過ぎて、頭が痛くなりそうだった。

 ウィルウェア、つまりパワードスーツが主役のアニメに、巨大ロボが入り込んでくる時点でもう無理やり感が物凄いが、さらに巨大ロボットのデザインが、いかにもスーパーロボット系ということで、もう真面目に見る気を失わせてくれた。さらに、開発責任者の白衣を着た博士の登場だの、船坂が妙に鋭角的でド派手な配色のヘルメットをかぶっているだの、巨大ロボがプールの中から出てくるだの、ドリルで攻撃するだの、もう全体に流れる巨大ロボネタに、茶番ここに極まれリであった。こんな馬鹿げた犯罪に手を貸すロゴスも、もうただのアホに思えてきた。

 コメディアニメが巨大ロボット物のパロディを行なうのならともかく、このアニメは「近未来SFポリスアクション物」ということで売っているのに、こんな茶番話を放送して、スタッフは視聴者がどう受け取るか考えなかったのだろうか。前回のパピヨンマスク&チャイナドレスの凄腕ギャンブラー「ブラッディマリー」の登場シーンで、このアニメへの信頼が崩壊し始めていたが、今回ダメ押しされたような気分である。今後よほど気合を入れて立て直さない限り、「キャラデザとOP曲が良いだけの三流アニメ」呼ばわりされても仕方なかろうと思う。

 今回の脚本は荒木憲一氏。調べるまで知らなかったが、この人もアニメと並行して特撮のシナリオを良く書いている人だった。理由は不明だが、このアニメは、メインの荒川稔久、前回の井上敏樹、今回の荒木憲一、と、特撮の仕事に経験豊富なシナリオライターが集結している。総監督の谷口悟朗氏の意図がさっぱり理解できないのだが、何を考えているのだろうか。

 今回は子供の頃の船坂が登場するのだが、これが素晴らしい美形だったりするので驚きましたな。いやー、年月というのは冷酷なものですね。ちなみに船坂少年の声は「少年ボイスなら任せとけ」的な小松未可子でありました。