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感想:アニメ「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」第7話「ロングレールライフ」

アニメ


Golden Life/OVERNIGHT REVOLUTION

TVアニメ「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」公式サイト http://activeraid.net/
放送 BS日テレ

【※以下ネタバレ】

第7話 『File7 ロングレールライフ』

あらすじ

 非番のはるかは緊急の事件で現場に呼び出された。事件の内容は、都知事選に出馬予定の議員「長沼」の後援会会員「小針」が暴走ウィルウェアで都庁へと向かっている、というものだった。小針のウィルウェアは周囲に特殊なバリアーを展開しており、第八のウィルウェアでも止めることが出来ない。都知事はこの日の為にあらかじめ用意していたような対テロ装備を持ち出そうとするが、凜は法律を盾に使用を封じ、対処を第八に任せるように手回しする。はるかは鉄道の線路を利用してバリアを無効化する作戦で小針を追い詰め、小針が病気の娘の為に犯行を強制されていることを掴むが、小針のウィルウェアは暴走して爆発し、小針は死んだ。また長沼も責任を取って自殺した。凜は一連の事件の裏に何かが有ったと睨むが、証拠は何一つ無かった。

脚本:石橋大助


感想

 評価は△。

 前回の予告で、石上静香演じる星宮はるかが主役を張るらしい回と知り、かなり期待していたが、結果から言うと大外れ。前回の巨大ロボット回があまりにも評価が低かったので、それよりはいささかましという程度で、内容は失望の一言だった。

 非番のはるかが趣味の鉄道を満喫しようとしていると、偶然に次期都知事戦に出馬を予定している議員の長沼と遭遇。その直後、はるかは事件で呼び出されるが、それは長沼の後援会の会員・小針がウィルウェアで暴走しているというものだった……

 今回の事件は、いつもの様に「ロゴスが一般人にウィルウェアを与えて犯罪を犯させ、第八がそれを止める」というものだが、いつもにも増してシナリオのクオリティが低かった。おおよその内容は、「現都知事が再選のため、ライバル陣営の人間に犯罪を犯させ、自分でそれを解決して相手の評価を下げる」というもののはずだが、話の運び方が下手なため、それっぽい台詞の応酬はあるものの、結局その本題すら上手く描けていなかった。終盤、はるかが犯人の小針に「あなたの鉄道のジオラマを見ました」とか「フィリピン人の娘さんがいますよね」とか唐突に語りだすが、こういう事ははるかに台詞でいきなり語らせるのでは無く、あらかじめはるかが調査して手がかりを得ていくシーンを見せるべきであろう。この一点だけでも、今回のシナリオは失敗作と断じて良いと思う。

 またはるかが自らウィルウェアを着こんで小針を迎撃する際の秘策が、鉄道の線路に電気を流し、相手をその上に乗せておいてバリアを打ち消す、というものだったが、相手がよけると鉄道のポイントを切り替えて電気の経路を変える、という描写があまりに荒唐無稽で真面目に見る気が失せるシーンだった。ここは、鉄道ジオラマ云々と合わせて、はるかの鉄道オタぶりを強調するためのものと推測されるが、無理がありすぎである。

 しかも、この暴走事件すらまともに描けていないのに、さらに途中で女子高生・陽の口から、10年前のテロ事件「惨劇の果実」(?)の事を語らせたりしている。「ウィルウェア暴走事件」「はるかのキャラ立て」の二つを一度にやろうとして破綻しかけているのに、さらにこんな伏線めいたものまで入れようとして、バランスを失ってしまっていた。

 また、そもそもはるかがウィルウェアで現場に出ていく、という展開もあまり楽しいとは思わなかった。現場担当とオペレーターはきっちり分けて、それぞれが役割を全うするという方が好みで有る。しかし、オープニング映像を見ると、管理職の凜と船坂まで専用ウィルウェアを持っている模様で、今後ますます憂鬱な事になりそうである。

 今回の脚本は石橋大助氏。この人もまたアニメと特撮を並行して書くタイプのシナリオライターの様だが、実力の程は今回の話で十分見切った気がする。

 今回からオープニングが作り直されて期待が高まっていたのだが、内容がコレでがっかりだった。谷口悟朗ブランドもあまり信用できなくなってきたと嘆息せずにはいられない。

一言

 ロゴスは、自分では犯罪を行なわず、ニーズ(?)のあるところにロボットを貸し出して手助けする、という事で「ロボット刑事」のバドーを思い出しますね。