感想:CGアニメ「サンダーバード ARE GO」第12話「深海からの脱出」


サンダーバード ARE GO

関連サイト→
 NHKアニメワールド サンダーバード ARE GO http://www9.nhk.or.jp/anime/tag/
 THUNDERBIRDS ARE GO http://thunderbirds-are-go.jp/
放送:NHK総合(毎週土曜日 17:35〜18:00) 全26話。

【※以下ネタバレ】


※他のエピソード→「サンダーバード ARE GO」あらすじ・感想まとめ

第12話 深海からの脱出 (2016年2月27日(土)放送)

あらすじ

小惑星での危機からインターナショナル・レスキューによって救助された作業員のネッドは、転職をして深海で有害廃棄物を除去する仕事に就いていた。ところが、今度は乗っている回収車で火災が発生、制御不能となり、またもや危険な状態に陥ってしまう。ネッドを救出するためバージルとゴードンが現場へ急行。一方、ジョンはネッドの雇い主であるハイドレクスラー社のCEOに連絡を取るが、様子がおかしい…

 第9話「小惑星からのSOS」http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20160130/p1 でインターナショナルレスキューに救助されたネッドは、転職して今度は海底で有害廃棄物を回収する「重金属回収車」のドライバーになっていた。ところが仕事中に回収車がコントロール不能になり、ひたすら深海に向かって進み始めてしまう。ネッドはインターナショナルレスキューに救助を依頼し、バージルとゴードンが急行した。

 一方、ジョンはネッドの勤める「ハイドレクスラー社」のCEO「アンブロ」に連絡を取るが、人命より回収した有害物質の方を気にかけるなど、様子がうさんくさかったため、ペネロープに調査を依頼する。実はアンブロはフッドの変装だった。フッドはペネロープにかぎまわられては困るため、部下に襲撃させるが全員返り討ちにあう。

 バージルとゴードンは回収車からネッドを無事救い出し、廃棄物も回収した。フッドは回収した廃棄物で飲料水を汚染し、その浄化で儲けようとしていたことが判明する。最後、ネッドは次に世界防衛軍で仕事を得て、今度は安全なデスクワークだと喜んでいたが、実は現場作業だと気が付き「話が違うぅぅぅ」と嘆いているシーンで〆。

感想

 評価は◎。

 今回は、海底での救助作業と、ペネロープたちのカーアクション、という二つの要素を同時に盛り込んでいる贅沢なエピソード。救助作業は「事故を起こした巨大車両から乗員を救出する」というオリジナル版にもいくつかあった展開でしたが、この手の巨大メカの事故というシチュエーションは何度見ても燃えるものがあります。海底の崖に向かって突き進む回収車! 迫るタイムリミット! ゴードンが危険を冒して生身で海中作業に! という展開は手に汗握る展開でこれだけでおなか一杯でした。

 さらに今回はフッドの陰謀もミックスされ、ペネロープたちのFAB1とバイク軍団のカーチェイスが、これはこれで見ごたえのあるものでした。

 こういう相互に関係の無い展開を混ぜると、得てして「盛り込みすぎ」で失敗作になるものですが、今回は両方の場面をテンポ良く切り替えて、30分間ノンストップで楽しめる話にまとめ上げており、素晴らしい出来栄え。前回辺りからシナリオのクオリティがグッと上がった感が有り、凄く楽しくなってきましたよ。