感想:小説「賢人の使者」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 508巻)(2015年11月6日(金)発売)


賢人の使者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-508 宇宙英雄ローダン・シリーズ 508)

賢人の使者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-508 宇宙英雄ローダン・シリーズ 508)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150120358
賢人の使者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-508 宇宙英雄ローダン・シリーズ 508) 文庫 2015/11/6
マリアンネ・シドウ (著), クラーク・ダールトン (著), 工藤 稜 (イラスト), 増田久美子 (翻訳)


ベッチデ人三名は、危険な原住生物と戦いながら、謎の巨大球型船の司令室をめざした!


サーフォ・マラガン、ブレザー・ファドン、スカウティのベッチデ人三名は、クランドホル公国の第十七艦隊ネストから107光年はなれた名もなき惑星にやってきた。そこで巨大な球型船が目撃されたという情報の真偽をたしかめるためだ。もしかしたら、ベッチデ人の祖先の船とされる《ソル》かもしれない。三名は砂漠地帯に向かい、実際に難破船を発見した。砂漠の危険な原住生物と戦いつつ、船の司令室をめざそうとするが!?


発売日 = 2015年11月6日(金)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」


【※以下ネタバレ】


内容

◇1015話 祖先の船(マリアンネ・シドウ)(訳者:増田久美子)

 ベッチデ人三人は墜落している宇宙船の内部へと入り込むが!?

 前回のジャングル探検物語が、今度は「砂漠&宇宙船内部の探検物語」に変化しただけ……、ただし、終盤の展開は強烈で、難破船と化した《ソル》内部で三人が意味もなくひたすら過去映像を繰り返して見ている、というシーンは異様に心に残りました。あと懐かしのアトランが意外な形で再登場です。



◆1016話 賢人の使者(クラーク・ダールトン)(訳者:増田久美子)

 ベッチデ人三人は、第十七艦隊ネストに連れ戻されるが、そこには公国の重要人物『賢人の使者』が来訪しており!?

 序盤は公国の重要人物が登場してオオッと思わせるものの、すぐにペースダウンして田舎惑星にいる老人の回想話とか出てきたりして、また水増し物語に……、ホント、ベッチデ人の物語はどこに漂流しているのか見当もつかない。


 前半は終盤だけ良かったものの、後半は見所なし。


表紙絵

 メインは服がぼろぼろになったベッチデ人三人組。背景は砂漠に墜落した《ソル》。


あとがきにかえて

 担当は「増田久美子」氏。全4ページ。朝の通勤中に見る光景色々のお話。


次巻予告

 次巻は509巻「ベッチデ人とハンター」(クルト・マール)(2015年11月20日(金)発売予定)。


おまけ

 あらすじネタバレ版はこちらへ。

ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm