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【アニメ】伝説のSFアニメ「キャプテン・フューチャー」BD-BOX発売。これはアニメ界の奇跡

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

●「キャプテンフューチャー」初パッケージ化 NHK放送のスペースオペラのBD-BOX発売 | アニメ!アニメ!
http://animeanime.jp/article/2016/03/15/27446.html
SFアニメ『キャプテンフューチャー』が2016年に還ってくる。本作のBlu-ray BOXが、2016年に発売されることになった。
東映アニメーション東映ビデオより第1巻が9月14日、第2巻11月9日にリリースされる。本作がパッケージ化されるのは今回が初だ。


 このニュースを見て、思わず叫びだしたくなった。伝説のアニメ「キャプテン・フューチャー」のパッケージがついに発売されるのだ。事情を知らない人には、この嬉しさは理解しにくいと思うので、説明していきたい。

伝説のアニメ

 「キャプテンフューチャー」は、NHKで「未来少年コナン」の後番組として、1978年から1979年まで約一年間放送されたアニメだ。SF作家エドモンド・ハミルトンの原作小説を日本流に独自アレンジした、SFマインドあふれる作品だった。

 制作は東映動画で、スタッフは、監督が勝間田具治、メインライターが辻真先、キャラクターデザインが野田卓雄、音楽が大野雄二、と、当時でも大御所と呼ばれる人がずらりと並んだ精鋭ぞろいだった。

 さらに声優も

キャプテン・フューチャー広川太一郎
ジョーン・ランドール:増山江威子
サイモン教授:川久保潔
オットー:野田圭一
グラッグ:緒方賢一
ケン・スコット:井上和彦
ナレーター:神太郎

という豪華メンバー。広川太一郎氏と言えば、アドリブ連発のコミカル演技も有名だが、同時に「宇宙戦艦ヤマト」の古代守などのシリアス演技もこなすベテランで、この作品では声が主人公キャプテン・フューチャーの爽やかなキャラクターと絶妙にマッチしていた。それに大御所川久保潔によるサイモン教授の「坊や(ピコピコ)、それはいけないよ(ピコピコ)」といった台詞も忘れがたい。


時代の先を行っていた音楽

 音楽はアニメの仕事ではルパン三世があまりにも有名な大野雄二。という事でBGMの出来が素晴らしかった。それにも増して印象的なのがOP曲「夢の船乗り」だった。現在はアニメのOP曲といえば「世界観を表現したもの」であり単独で聞けるが、当時は歌詞に「マジンガーZ」といった作品タイトルを組み合わせた、言うなればオモチャみたいな曲なのが当たり前だった。そんな時代に「夢の船乗り」は21世紀でも通用するような音楽性を持っていた。初めて聞いたときからうっとりして聞きほれたが、あれから30年以上経っても評価は変わらない。


スペースオペラの王道

 ストーリーは原作小説1冊分を4週間にわたって放送する、という形で展開された。天才科学者にして冒険家である正義の人キャプテン・フューチャーことカーティス・ニュートンが、「フューチャーメン」という仲間と共に犯罪者と戦う、という物語は心躍らされた。「宇宙帝王」「破壊王」「生命王」といった仰々しい名前を名乗る悪党を相手に、キャプテン・フューチャーが波乱万丈の冒険の末、悪党たちの正体を暴き計画を食い止める、というストーリーは、単純ながら夢中になった。

 もっとも、原作の「太陽系内の各惑星にそれぞれ知的生物(火星人、金星人、他)が存在している」という世界観を改変し、話を銀河系規模に膨らませていたため、途中で困った事になったのを覚えている。原作のある話で、初めて超光速機関を取り付け太陽系外にとびだす話があるのだが、アニメでは既に超光速エンジンを積んでいる設定なので、改めて別のエンジンを積む話になってしまい、妙な事になったと思ったものだった。

 もっともそんな矛盾は致命的なことではなかったし、1978年の大晦日にはスペシャル番組で「華麗なる太陽系レース」(原作:謎の宇宙船強奪団)が放送されたときには嬉しくて嬉しくて仕方なかったものだった。


しかし、幻の作品に……

 しかし、キャプテン・フューチャーはその後幻の作品になってしまう。未来少年コナンや他の作品が再放送されパッケージ化され、気軽に楽しめていたのとは好対照だった。正確な事情は知るよしもなかったが、噂によれば国外向けにパッケージ化の契約をした際に、何かの不備が有り、国内向けのパッケージ化が事実上出来なくなった、との話だった。おかげで、ファンの間では、アニメを見たければ海外版を手に入れるしかない、という、悲喜劇の様な状態が恒常化していた。


本当に発売されるのか?

 実は「キャプテン・フューチャー」は、2004年にもDVD発売が告知されたものの、その後中止になったという悪夢のような過去が存在するため、今回も本当に発売されるのかは予断を許さない。何せ半年後の話である。注意深く動向を見守る必要があるだろう。


古いアニメではあるが……

 1970年代のアニメという事で、作画クオリティは昨今のアニメと比較しようも無いくらい悪い。だから、リアルタイムで視聴しており、それで思い出補正がかけられるアラフィフ世代以降にしか需要は無いと思う。しかし、長い間幻だったのだから、死ぬまでにもう一度見てみたいという気にさせられる商品ではある。お高いのが辛いところだが、張り込む価値はあるだろうと思う。