スーパーゲーム (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-514 宇宙英雄ローダン・シリーズ 514)
- 作者: ウィリアム・フォルツ,クラーク・ダールトン,工藤稜,若松宣子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/02/09
- メディア: 文庫
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スーパーゲーム (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-514 宇宙英雄ローダン・シリーズ 514) 文庫 2016/2/9
ウィリアム・フォルツ (著), クラーク・ダールトン (著), 工藤 稜 (イラスト), 若松宣子 (翻訳)
スーパーゲームの出場者に選ばれたサーフォ・マラガンは、エドヌクへ連れていかれた!
惑星クールスで開催されたルゴシアードは、参加者たちが異能の力を披露するパフォーマンス大会だった。そこで力を認められた者は決勝ラウンドにあたるスーパーゲームに出場できる。兄弟団の陰謀で四重スプーディ保持者となったベッチデ人のサーフォ・マラガンは、あらゆる問題を解決する“賢人”を演じ、スーパーゲームへの出場を決めた。ところが、その精神は四重スプーディのせいで、しだいにむしばまれていったのだ!
発売日 = (2016年2月9日(火)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
【※以下ネタバレ】
内容
◆1027話 スーパーゲーム(ウィリアム・フォルツ)(訳者:若松宣子)
サーフォ・マラガンはスーパーゲームの会場に案内されるが!?
スーパーゲームの概要がなかなか明かされず、実は立体チェスだった!と判明するまでの過程が面白い。しかも作者によれば、このゲームは空想の産物では無く、W・F・ミスナー氏が考案した(1981年時点で)実際に遊べるゲームだそうで、興味を惹かれる。ところでこのスーパーゲーム、チェスのルールを知っているマラガンか、マルタ=マルタのプレイヤーにしか勝てる見込みが無いのでは……
◇1028話 孤独な虜囚(クラーク・ダールトン)(訳者:若松宣子)
ブレザー・ファドンとスカウティは、消えたサーフォ・マラガンを探そうとするが!?
囚人脱走話とかベッチデ人二人の家出(?)とか、ほとんどが本筋に関係ない無駄話だが、《ソル》が今でも存在している、という事が明かされるところだけは盛り上がった。しかし砂漠に墜落していたのは《ソル》のSZ=1か2かのどちらかだから、「ごく一部」(P222)というほど小さく無いと思うけどなぁ。
前半話はそこそこ。後半はだるかった。
表紙絵
メインはターツ種族のドエヴェリンク。後ろにいるのがサーフォ・マラガン。背景は立体チェスのゲーム盤のイメージ。
あとがきにかえて
担当は「若松宣子」氏。全4ページ。チェスつながりで、映画「完全なるチェックメイト」の話。
次巻予告
次巻は515巻「孤高の種族」(クルト・マール)(2016年2月24日(水)発売予定)。