感想:アニメ(映画)「たまゆら〜卒業写真〜」「第2部 響-ひびき-」(2015年8月公開)


「たまゆら~卒業写真~」第2部 響-ひびき- [Blu-ray]

たまゆら〜卒業写真〜」公式サイト http://tamayura.info/
放送 AT-X

【※以下ネタバレ】

沢渡楓は少し内気で写真が大好きな女の子。父親の遺したカメラで楓が撮る写真は、見る人を幸せな気持ちにして、心と心をつないでいきます。


高校入学を機に、瀬戸内海にある父親との思い出の町・竹原へと引っ越してきた楓は、幼なじみの塙かおると再会。岡崎のりえ、桜田麻音という新しい親友もできました。4人は高校1年、2年と一緒の時間を過ごしながら、さまざまな経験や出会いを重ねて、それぞれに一歩一歩、成長してきたのでした。


OVAたまゆら』、TVシリーズ『たまゆら〜hitotose〜』、『たまゆら〜もあぐれっしぶ〜』に続く新シリーズ『たまゆら〜卒業写真〜』は、2015年4月の第1部を皮切りに全4部作として劇場で上映。楓たちの高校生活最後の1年を描く完結編となります。

http://tamayura.info/story


※他の部の感想はこちら→第1部 第3部 第4部

第2部 響-ひびき- (2016年3月27日(日)放送)

あらすじ

校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。大好きなスイーツを食べたり作ったりするのを止めただけではなく、卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、将来を左右することだからと何も言えずにいました。


一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもから、4人にとあるイベントの内容を考えて欲しいとの依頼が。「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。しかし、いまだに将来の目標が見つからないという進路についての迷いもあって、受験勉強とどっちつかずの状態になっていき…。

 7月。突然のりえがスイーツ封印を宣言した。休みで大学から帰ってきている兄に、スイーツ作りを仕事になんて出来るはずが無いと馬鹿にされ、心が折れてしまったのだった。のりえは将来の進路をまっさらにすると言い出したばかりか、甘いものは食べるのはおろか見るのも嫌、と極端に走り、楓・かおる・麻音を心配させる。楓たちはのりえに考え直してもらうため、「のりえのスイーツ食べ収め」という名目でカフェたまゆらに来てもらい、思いっきりスイーツを作ってもらう。そこにのりえの兄がやってきて、のりえにスイーツつくりを辞めるな、と説得して、のりえはあっさり封印を撤回して一件落着しましたとさ。


 かおるは他の三人と違って将来の進路がはっきり見えず、進路も仮提出の状態だった。しかし、にも関わらず謝恩会の委員を引き受けたりと頼まれごととは断らない。そんな中、四人はほぼろの店主ちもから、来年結婚すると聞かされ仰天、同時にちもに惚れている担任の堂郷先生を哀れむ。ちもは以前四人が開いた「私たち展」に感激したといい、披露宴のための企画を考えて欲しいと依頼してきたため、かおるは快諾する。かおるは自分が積極的にこれがやりたいという夢が無いと悩んでいたが、ある日結婚式でウェディングプランナーという仕事を知り、これが自分のやりたかった事だと実感する。ちなみにちもが結婚するという相手は実は堂郷先生でした。


感想

 たまゆら映画四部作の第二弾。OVA・テレビシリーズの時代から一貫して相変わらない「ゆるふわ」な雰囲気は見ていて気持ちが良いです。本当にささくれた心が癒されますね。

 また、楓たち四人の高校三年生が、まだ良くわからない将来の為に進路を悩みまくる姿は、かつて自分が同じように通り過ぎた道だけに、きゅんきゅん来ますね。


 作中で、ぽやーっとした感じのお好み焼き屋の店主・ちもを好演していた松来未祐氏が、今はもう故人という事には信じられない思いです……


※他の部の感想はこちら→第1部 第3部 第4部

わたしたちの
高校最後の夏が過ぎていく――


<スタッフ>
原案・監督・シリーズ構成:佐藤順一
脚本:平見瞠・山田由香
キャラクターデザイン・総作画監督飯塚晴子
美術監督:田尻健一
色彩設計:川上善美
撮影監督:和田尚之
音楽:中島ノブユキ
音楽制作:フライングドッグ
制作:TYOアニメーションズ



<キャスト>
沢渡楓:竹達彩奈
塙かおる:阿澄佳奈
岡崎のりえ:井口裕香
桜田麻音:儀武ゆう子
三谷かなえ:茅野愛衣
進藤巧美:内田彩
前川すずね:飯塚麻結
塙さよみ:大原さやか
ももねこ:福井裕佳梨
沢渡香:宮本佳那子
篠田こまち:広橋涼
堂郷和太郎:間島淳司
下上山むつこ:西村ちなみ
沢渡珠恵:緒方恵美
楓の祖母:松尾佳子
八色ちも:松来未祐
マエストロ:中田譲治

2015年劇場作品

http://www.at-x.com/program/detail/6798