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感想:小説「孤高の種族」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 515巻)(2016年2月24日(水)発売)


http://www.amazon.co.jp/dp/4150120536
孤高の種族 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-515 宇宙英雄ローダン・シリーズ 515) 文庫 2016/2/24
クルト・マール (著), 工藤 稜 (イラスト), 林 啓子 (翻訳)


クラン人たちの艦隊が宇宙空間で発見した、直径4000光年の範囲にひろがる構造物とは?


新銀河暦424年。ヴェイクオスト銀河におけるクランドホテル公国の支配は、惑星クランから五万光年はなれたダイバン・ホースト宙域にまでおよんでいた。その近傍宙域にネストを持つクランドホル公国の第二十艦隊が、宇宙空間で巨大な未知構造物を発見する。宇宙要塞に似た形状の物体がぜんぶで二千あり、直径四千光年もの範囲にひろがっているのだ。艦隊司令官であるクラン人マソは、小型搭載艇をその偵察に向かわせたが!?


発売日 = 2016年2月24日(水)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」


【※以下ネタバレ】


内容

◆1029話 孤高の種族(クルト・マール)(訳者:林 啓子)

 クラン人は領土拡張の最中、二千もの宇宙要塞が密集する宙域を発見したが!?

 ストーリーは、クラン艦隊の偵察のコマンドの冒険物語&マシノーテのヴァルヴルの物語が殆どで、ベッチデ人たちはラスト数ページにしか出てこないという、殆ど番外編です。にも関わらず、ヴァルヴル視点でマシノーテや要塞の秘密が明かされていく展開が意外にも面白かったりしました。



◇1030話 過去マスター(クルト・マール)(訳者:林 啓子)

 ブレザー・ファドンとスカウティの前に、行方不明だったサーフォ・マラガンが帰ってくるが!?

 前話に引き続きほぼ番外編。唐突にマラガンが帰って来るものの、以後はやはりヴァルヴル物語とマラガンたちの要塞探検が交互に語られ、《ソル》探しとも兄弟団がらみの陰謀とも関係が無いエピソードです。にもかかわらず面白かったりするから予想外の拾い物でした。



 結局、前半・後半とも本筋とは何の関係も無い寄り道話なのですが、マシノーテや要塞の過去を解き明かしていく展開が無性に面白い巻でした。ところで裏表紙のコピーには「新銀河暦424年」と書かれていますが、本文中にはその記述は一つも無いんですよね。


表紙絵

 メインは、左半分の人間たちがベッチデ人三人(サーフォ・マラガン、ブレザー・ファドン、スカウティ)。右半分のクラゲ的生物がゲスト種族の「マシノーテ」。


あとがきにかえて

 担当は「林啓子」氏。全5ページ。今年(2016年)1月11日の成人の日にディズニーランドに行ってスティッチ・エンカンウンターに夢中になった→マシノーテのヴァルヴルにスティッチが重なった→同様に「人たらし」とでもいうべき人に心を掴まれた→故松谷健二先生の訳を魅了された、先生は究極の人たらしだ、という内容。

次巻予告

 次巻は516巻「時間ブリッジ作戦」(H・G・エーヴェルス&ペーター・グリーゼ)(2016年3月9日(水)発売予定)。


おまけ

 あらすじネタバレ版はこちらへ。

ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm