感想:アニメ「ジョーカー・ゲーム」第2話「「ジョーカー・ゲーム」(後編)」


TVアニメ「 ジョーカー・ゲーム 」オープニングテーマ「 REASON TRIANGLE 」【通常盤】

TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』公式サイト http://jokergame.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。

【※以下ネタバレ】

第2話 「ジョーカー・ゲーム」(後編) (2016年4月12日(火)放送)

あらすじ

 佐久間はゴードンのスパイの証拠が見つからなかったため、切腹の準備を始めるが、最後の瞬間、御真影の裏を探す事を思いつく。そして実際に証拠のマイクロフィルムはそこから見つかった。

 佐久間は武藤大佐に、捜索の結果、陸軍の暗号書のマイクロフィルムが見つかったことを報告するが、同時に敵国にはそれをつかませ、陸軍は別の暗号に切り替えれば問題は無いと提案する。さらに武藤大佐がD機関に今回の捜索を命じた理由も看破する。武藤大佐はD機関の捜索より前に自分が憲兵隊を率いてゴードン宅を捜索したものの証拠が押さえられず、このままでは自分の経歴に傷がつくため、D機関に失敗させて自分の失敗を糊塗しようとしたのだった。

 参謀本部を出た佐久間の前に結城中佐が現われる。佐久間は、結城中佐が武藤大佐の失敗を既に掴んでおり、D機関をはめようとした陰謀を逆に利用したことを悟る。もう今後は武藤大佐はD機関に頭が上がらなくなる事は間違いなかった。さらに佐久間は結城中佐の杖や右腕の怪我も他人の目を欺くための偽装だと気がつくのだった。

脚本:岸本 卓 絵コンテ:野村和也 演出:安乱純志 作画監督:中村深雪


感想

 いきなり「御真影」と言われて面食らいましたが、調べたところ「天皇・皇后の公式の肖像写真」とのこと。戦前の学校にはこれが宮内庁から貸与されていて、火事で御真影が焼けてしまった学校は、校長が責任を取って自殺する、という事があったそうです。それだけ神聖で近づく事も畏れ多いものという事で、マイクロフィルムの隠し場所は心理的盲点だったということですね。


 ストーリーは今回もガッチガチのハードさ。さすが、

http://www.kadokawa.co.jp/sp/jokergame/
●第62回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門受賞
●第30回 吉川英治文学新人賞受賞

 だけあって、日本のアニメとは思えない硬派な展開がたまらない。この原作の他メディア移植は、NHKのラジオドラマあたりならまだしも「アリ」だと思いますが、アニメの企画を提案して実際に通した人たちは凄いなと思う。


 オープニングの雰囲気が既視感あるなぁと思っていましたが、「攻殻機動隊」ですね。なるほど、この原作のアニメ化を Production I.G が担当しているのもむべなるかな。


ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

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