感想:アニメ「ハイスクール・フリート」第2話「追撃されてピンチ!」:叙述トリックアニメ説を提唱したい、というか、そうで無いと耐えられそうにない


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放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第2話 追撃されてピンチ! (2016年4月16日(土)放送)

あらすじ

 春風の乗員は自分たちが反乱を起こした事になっていると知り、慌てて横須賀に向かうことにした。ところが「留学生艦」の「アドミラルシュペー」が出現し、問答無用で攻撃してきたため、春風は大ピンチに。やがてアドミラルシュペーから小型ボートで誰かが春風に向かってきたが、砲撃で沈没したため、明乃は自分もボートに乗って救助に向かう。春風は砲撃でアドミラルシュペーのスクリューを破壊し、なんとかその場を逃れる。ところが春風に武蔵の艦長のもえかから救援を要請する連絡が入る。

脚本:吉田玲子 / 絵コンテ:信田ユウ・笹嶋啓一 / 演出:橋本能理子 / 作画監督:山田有慶


感想

 うーん、これは無いだろうという展開。春風の幹部たちは、自分たちが反乱を起こした事にされているのに無線連絡を取ろうともせず、横須賀に向かおうと言うのみ。何故誤解を解くために全力を尽くさないのか?と言いたくなります。

 知らぬ間に反乱者に仕立て上げられ、しかもドイツの戦艦もいきなりぶっ放してくるというサスペンス風味のシチュエーションなら、それに徹すればいいのに、途中に中途半端に春風乗員のキャッキャウフフ描写を入れるので、見ているほうは全く落ち着かない。このアニメはシリアスに徹するのか、または女子校学園アニメ風にするのか、さっさと旗幟を鮮明にしてもらいたいものです。


 この半端な内容で吉田玲子脚本だというのだからニントモカントモ……


 で、ふと思ったのですが、このアニメ、叙述トリックアニメとか? 「飛行船なんて空想上の存在だ」とかン?と思う台詞がさり気なく存在していたし、もしかするとキャラの行動がおかしいのは、あとからあっと驚く真相が明かされると実は全て筋が通っていた! みたいな叙述トリック系の話なんじゃないかなと。「アナタは、最後の一行を読んだとき、もう一度最初から読み返したくなるはず」的な。実はこの世界はXXだった! とか キャラクターはみな△△だった、とかいう、驚愕の設定があるのでは。無かったからタダのガッカリアニメですけどね……


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