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【コミック】イブニング連載中の日常SF「超人間要塞ヒロシ戦記」が面白すぎてオススメ

コミック


超人間要塞 ヒロシ戦記(1) (イブニングKC)


 今年の二月からイブニングで連載している漫画「超人間要塞ヒロシ戦記」(作画 まつだこうた/原作 大間九郎)(2016年5号スタート)がめちゃくちゃ面白くて、最近のイブニングの連載では一番のお気に入りです。タイトルが物凄いのですが、内容も確かにある意味物凄い(笑)

ヒロシ戦記 / 作画 まつだこうた 原作 大間九郎 - イブニング公式サイト - モアイ
http://evening.moae.jp/lineup/591
この宇宙には解明されていない謎が多くある。私たちは何も知らず日々を生きており、その無知が時として大きな危機を生む……。
例えば、ひとりの女子大生が同じ店でアルバイトをしているフリーターに恋をすることが、とある国家の存亡をもかけた大事件に発展することもあるのだ。

これは、熱き国民たちによって繰り広げられた、長年にわたる闘いのサーガである……!!

試し読み 第1話 巨大な恋のメロディ(2016/02/23)
http://www.moae.jp/comic/hiroshisenki/1?_ga=1.173268448.257308903.1460362109

お話

 主人公「緋炉詩」(ヒロシ)は、一見地味で無口な平凡なフリーターの若者である。しかしヒロシは平凡どころではなかった、というか人間ですらなかった。実は、ヒロシは内部に物凄く小さなサイズの宇宙人「スカベリア姫国人」が暮らす「外生物擬態都市型宇宙要塞艦」だったのである。200年前地球に辿りついたスカベリアの民は、船を地球人そっくりに作り変えて人間社会に溶け込んでいたのであった。

 しかし有る日平穏は突如破られた。ヒロシのバイト先の餃子屋の同僚「しずか」が、突然ヒロシにキスをしてきたのだ! ヒロシが人間でない事を見破られないためには、ヒロシは他人との接触を極限まで避ける必要がある。ましてや女性と付き合うなどありえない。ヒロシ内の政府閣僚・艦の運営クルーはこの危機をどうやって乗り越えるのか!?


ヒロシを襲う危機また危機(笑)

 という訳で、以後ヒロシを動かす乗組員や政府閣僚たちの「戦い」(笑)が始まります。

 この手の「都市と一体になった船が、航行中に危機に陥る」という設定は、SFでは珍しくもありません。アニメでも「マクロス」とか「シドニアの騎士」とか色々ありますよね。しかし、この「ヒロシ」がそれらと決定的に違っているのは、襲ってくる危機のスケールの小ささ(笑)

 乗組員が対処すべき事態が、宇宙生物や異星人の襲来とかでは無く、「バイト先の同僚に告白されたので、波風立てないように上手くフラないと」とか「前艦長が更迭され、新艦長はバイト先で餃子が上手く作れない。しかも客がドンドン餃子ばっかり注文し始めた!」とか「バイト仲間に合コンのセッティングを頼まれた。でも女性の知り合いなどまるでいない!」とか、そういう日常レベルの話ばっかりなのです(笑) そして普通の人間にとっては些細なことが、ヒロシを動かす人たちにとっては国家存亡レベルの話で、ムダに緊迫している(笑)

 また、ヒロシ内の主要キャラクターの人間関係がやたらと凝っていて、200年前から生きている美人のお姫様、そして幼い頃その姫の為に役に立とうと決意し、それを実現した現大統領と元艦長、元艦長に惚れている現艦長、とか、そういう人たちの関係を回想形式で重々しく描いていきます。しかしその閣僚やスタッフが対処すべき問題は「しずかが送ってくるメールにどう返信するか」とかいう(読者にとっては)どうでもいいレベルの出来事なので(笑)、ヒロシの運営者たちと読者の温度差の違いが面白すぎると言うか(笑)


 今のところ、ヒロシは一つの危機を乗り越えたと思うと息つく暇も無く次の危機が襲ってくるような有様。ヒロシの危機また危機の航海(?)に全く目が離せません。ホントこれはスゴイ漫画だと思う(笑)


イブニング 2016年 2/23 号 [雑誌]