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感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン6」第22話(最終回)「創世記」


X-ファイル シーズン6 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン6 http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s6/
放送 Dlife。全22話。

【※以下ネタバレ】


※シーズン6の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン6」あらすじ・感想まとめ

第22話(最終回) 創世記 BIOGENESIS

あらすじ

http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s6/
EP22 創世記
西アフリカのマクマレン博士は遺物の破片を採収。それが、もともと持っていた破片とぴったり合った。そこで、やはり破片を所有していているサンドス教授を訪ねるが・・・。

 お題は「異星人」。


 アフリカ・コートディヴォアールのマクマレン教授は、海岸で奇妙な文字を刻んだ金属板を発見し、同様の物を所持しているというアメリカのサンドス教授を訪ねる。しかし以後二人は失踪し、状況的にサンドスがマクマレンを殺して逃亡したと見なされ、モルダーたちが捜査にとりかかる。

 二人の教授はどちらも、地球の生命は宇宙からやって来た、という怪しげな「パンスペルミア」説の信奉者だった。スカリーは謎の金属板「遺物」に書かれているのが、ネイティブアメリカンのナバホ族の言葉だと知り、遺物とは単なるニセモノだと決め付ける。同じ頃モルダーは奇妙な耳鳴りに襲われ始める。

 やがてサンドスの自宅でマクマレンの死体が発見され、またサンドスがナバホ族の族長のアルバート・ホスティーン(シーズン3・第2話「ペーパークリップ」等に登場)と知人だと判明し、スカリーはニューメキシコ州に向かう。アルバートは末期ガンで意識不明だったが、サンドスを発見し事情を聞くと、金属板に書かれていたのは聖書の「創世記」の一部であり、つまり異星人が人間に聖書を与えたのだという。モルダーはそれを知り、異星人が地球人の祖先だと言い出す。

 やがてスカリーはスキナーに呼び出されワシントンD.C.に戻ると、モルダーは精神錯乱状態に陥って病院に閉じ込められていた。スカリーには、スキナーもダイアナ・ファウリーも全く信用できない。そこにサンドスから連絡が入り、金属板には人間のDNAの塩基配列も書かれていたと言ってくるが、直後クライチェックに殺される。スカリーは単身コートディヴォアールに飛び、金属板が見つかった海岸に向かうと、そこには巨大な宇宙船が沈んでいた。シーズン7へ続く。


監督 ロブ・ボウマン
脚本 クリス・カーター&フランク・スポトニッツ


感想

 評価は◎。


 シーズン最終回恒例の異星人関連エピソード。第11話「ファイト・ザ・フューチャー Part1」・第12話「同 Part2」で秘密組織が壊滅して異星人話に一区切りがついたため、今後どうなるのかと思っていたが、秘密組織の陰謀とは別の切り口で話を展開を始めたストーリーはなかなか見ごたえがあった。謎めいた古代の遺物を調べてみたら、地球人が異星人によって作られた存在だったと判明する、という設定自体は特に目新しいものではないが、話の運び方は巧みで、さすが最終回だけは毎回力の入り方が違う。


 ところで、「ファイト〜 Part2」で秘密組織が壊滅したので、以後の光景が随分変わっているだろうと予想していたら、スモーキング・マン(らしき人影)は相変わらずどこかの政府の施設とおぼしき場所でタバコをふかしまくっているし、クライチェックは暗躍しつついつもの様に関係者の口封じを続けているし、ダイアナはいつもの様にうさんくさいし、と、全く前と変わっていないのには苦笑してしまった。

 変わってしまったのはスキナーの立ち位置で、クライチェックの言いなりになり、モルダーたちに突然担当外とも思える仕事を割り振ったり、行動を盗撮していたりする。これは、第9話「 S.R.819」でクライチェックにナノマシンを仕込まれて、仕方なく言いなりになってしまっているのは解るが、信頼の上司だったスキナーが悪党の手先になってしまっている様はあまりにも悲しい。

 「ファイト〜 Part2」以降出番の無かったダイアナ・ファウリーが突然しれっと戻ってきて、当たり前の様にモルダーたちに接しているのには驚かされた。てっきりFBIから逃げ出してそのまま行方不明にでもなっているのだと思い込んでいたが、よく考えてみるとダイアナが秘密組織の一員だったと知っているのは視聴者だけで、モルダーたちは全然裏の顔に気がついていないわけで、この再登場も不自然ではないわけである(スペンダーが死んだときにX-ファイル課の仕事を外されて、以後普通の業務でもやっていたのであろう)。それにしてもダイアナが電話を終えた後、服を脱いで下着姿になっていたのはなんだったのか。


 劇中、モルダーはマクマレンの死体が「CGR(宇宙銀河電波)」なる放射線に侵されている、と説明する。調べてみると、これは番組独自のウソ設定では無く、「Cosmic Galactic Radiation」という言葉の事らしい。もっとも英語で検索してもろくな解説が無い上に、「Galactic Cosmic Radiation」とか「Galactic Cosmic Rays」とかいう言葉まで見つかって、どれが正しいのか全く見当がつかない……


 最後の最後で、海岸にたたずむスカリーの姿を映しているカメラがドンドン上空に上っていくと、海岸に円盤(というかデルタ翼機?)が沈んでいるのがわかる、というシーンは実に衝撃的で良かった。次のシーズンへの引きとして絶品だったといえる。