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感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン7」第17話「宿縁」

ドラマ


X-ファイル シーズン7 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン7 http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s7/
放送 Dlife。全22話。

【※以下ネタバレ】


※シーズン7の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン7」あらすじ・感想まとめ

第17話 宿縁 all things

あらすじ

スカリーは検屍報告を取りに行った病院で、偶然、昔つきあいのあったドクター・ウォータストンのX線写真を渡される。何故ウォータストンのX線写真が紛れこんでいたのか?

 お題は「天啓」。


 週末の土曜日。モルダーはイギリスに新しいミステリーサークルが現われると予測し、スカリーに同行を求めるが、スカリーは当然断る。そこでモルダーは、スカリーに、同行しない代わりにある人物からミステリーサークルの資料を受け取って欲しいと頼みこむ。

 そのあと、スカリーは偶然にも恩師で交際相手でもあったウォータストンが心臓疾患で入院している事を知る。スカリーはウォータストンとの関係を清算するためFBIに入ったのだが、10年前にウォータストンもスカリーを追いワシントンD.C.に来ていたという。ウォーターストンはスカリーとの関係を復活したがっていたが、彼の娘のマギーはスカリーが家庭を破壊したと恨んでいた。

 スカリーはミステリーサークルの資料の受け取りのため、コリーンという人物を訪ねる。彼女はかつて物理学者だったが、大病を霊媒師に治してもらった事でスピリチュアルな分野に目覚め、スカリーにその手の話を延々と語るが、スカリーは興味が持てない。しかし、ウォーターストンの病気が現代医学では治せそうに無い事、また寺院などで様々な啓示らしきものを受け取った事、で考えが変わっていく。そしてコリーンの知り合いの霊媒師を呼び寄せ、「代替医療」の名目でウォータストンを治療させると、効いたのかはともかくウォータストンは目覚める。しかしスカリーはウォータストンに家族に償いをするように言って別れる。

 最後にスカリーがモルダーと良い感じになったところで〆。


監督 ジリアン・アンダーソン
脚本 ジリアン・アンダーソン


感想

 評価は△。

 スカリー役のジリアン・アンダーソンが、脚本・監督を担当したスペシャル回だったが、内容は超常現象らしきものは何も起こらず、どうにもつかみどころの無い話となっていた。


 今回の話で一番衝撃的なのが冒頭シーンで、スカリーが着替えをしていて、そのあとカメラがベッドを映すと裸のモルダーが寝ている、という場面がしれっと流される。つまり二人はそういう『大人の関係』になってしまったわけで、今までの「あくまでも仕事の同僚というだけですから」という関係が良かったのに、そこまで進んでしまった事で、ちょっと醒めてしまった。

 序盤の掴みは上手く、モルダーがスカリーにミステリーサークルについて熱弁をふるっているのに、スカリーが殆ど聞き流し状態で淡々とサラダを食べているのでモルダーが怒って「裸になるぞ!」と言って見せたり、モルダーがX-ファイル的事件だと思っていたものが、単に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)にかぶれた若者のおふざけだったり(※この話の放送は2000年)、と、ジリアン・アンダーソン脚本もなかなかだと思っていたのだが、その後の展開が全くダメだった……

 スカリーが恩師兼恋人と偶然再会してスカリーの過去の不倫めいた交際がいきなり語られたりしたのもどうかと思ったが、さらに意味不明の偶然みたいな現象が連発したり、中国の寺院に迷いこんで謎のビジョンを見たり(天啓のつもりか)、と、スピリチュアル系要素満載の展開には正直付いていけないものがあった。挙句に最後は昔の恋人と手を切って、モルダーとより関係が進展してめでたしめでたし、では……


 外伝小説か何かという形で語られるならともかく、本編で一話かけて描くストーリーではなかったように思えるエピソードだった。


一言メモ

 邦題の「宿縁」とは前世からの因縁の事。今回の話とは全く関係無い訳だと思います。