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感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン7」第20話「ファイト・クラブ」


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■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン7 http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s7/
放送 Dlife。全22話。

【※以下ネタバレ】


※シーズン7の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン7」あらすじ・感想まとめ

第20話 ファイト・クラブ FIGHT CLUB

あらすじ

ある家を訪ねた宣教師2人は、その家の女性に追い返され、次の家へ。ところが次の家の女性が、さっきの女性と瓜二つだった。その直後、宣教師同士が突然殴り合いを始める。

 お題は「そっくりの赤の他人」。


 カンザスで家を訪問していた宣教師二人がいきなり殴り合いをはじめる事件が発生した。さらにその事件について調べていたFBI捜査官二人が同様に殴り合った末に大怪我をする。二人によると、突然自分の体が制御出来なくなったという。これに興味を持ったモルダーは調査に向かう事にした。

 すぐに、この街には「ベティ・テンプルトン」と「ルル・ファイファー」というそっくりの赤の他人が住んでいることがわかる。二人は3年前に出会って以降、互いに追いかけるように17回も引越ししており、二人が近づくと、暴力沙汰や事故・暴動が発生するという。やがてベティとルルは二人とも落ちぶれたプロレスラーのズパニックにほれてしまい、さらにいがみ合いをエスカレートさせる。

 スカリーは、ベティとルルが人工授精児で、しかも二人の父親が同一人物、つまり異母姉妹だと突き止める。さらにスカリーは刑務所でズバニックそっくりの男と出会う。プロレス会場でズパニックが試合をしていると、またベティとルルが出会い、その結果観客が大暴動を起こす。さらにスカリーがズパニックのそっくりさんをつれてきたので、さらに騒ぎは大きくなる。

 後日。ズパニックも人工授精児でそっくりさんは存在を知らなかった異母兄弟だと判明する。スカリーは、宇宙の法則では、そっくりな相手とは会わないようになっており、もし出会ってしまった場合には反発力で異常が発生するのではないか、と推測する。それをモルダーが(暴動に巻き込まれたために)顔を腫らした状態で聞いているシーンで〆。


監督 ポール・シャピロ
脚本 クリス・カーター


感想

 評価は△。

 X-ファイルに頻繁に登場する「ハァ? 何これ?」系のエピソード。コメディのつもりらしいが全く笑えないダメエピソードだった。


 冒頭に良く似た感じの宣教師が二人コンビで家を訪問し、さらに二人が立て続けにそっくりの女性に出会ったらしいことが示され、その後二人がいきなり殴り合いを始めるので、あまりに奇妙な展開に、日常が崩壊した狂気に満ちた世界のストーリーなのか、と身構えていたら、全然違ってドタバタコメディ(のつもりらしい)だったので拍子抜けだった。

 序盤に事件の聞き込みをするFBI捜査官の男女が、黒髪の男性と赤毛の女性の後姿、しかも吹き替えは小杉十郎太相沢恵子なので、てっきりモルダーとスカリーかと思っていたら、全然別人だった。このシーンは当初訳が解らず、トワイライト・ゾーンか何かのエピソード的な「人の顔が異常に見える回なのか?」とか期待していたが、あとから単に「モルダーとスカリーだと思ったでしょ? 実は別人だよーん」という笑えもしないギャグのつもりだったと理解して力が抜けそうになった。

 これ以降もこの調子で、そっくりさんのベティとルルが入れ替わり立ち代り登場してズパニックがあたふたするシーンとか、モルダーが地面のマンホールの穴に吸い込まれてしまうシーンとか、笑いのつもりなのかもしれないが、ニコリとも出来ないシチュエーションの連続で、クリス・カーターの笑いのセンスというのは実にお寒いものらしい。

 最後はプロレス会場の大騒ぎに巻き込まれて、モルダーが顔を腫らして「トホホ〜」みたいな結末とか、もうしようもなさすぎて、冷たい笑いの方が浮かんできそうなエピソードだった。


一言メモ

 サブタイトル「ファイト・クラブ」は1999年に公開された同名の映画のタイトルのパクリというかしゃれのつもりだと思われます(この話の放送は2000年)。面白くもなんともありませんが……


もう一言

 ルル/ベティの一人二役を演じたキャシー・グリフィンは俳優&コメディアンで、この人がゲストという時点でこの話はコメディというのはアメリカ人視聴者にはまる解りだったのかもしれません。あと、プロレス会場でズパニックと戦った相手は、本物のプロレスラーのロブ・ヴァン・ダムです。