読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感想:映画「SUPER8/スーパーエイト」(2011年:アメリカ)


SUPER 8/スーパーエイト ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

NHK BSオンライン http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/
放送 NHK BSプレミアム 2016年6月6日(月)

【※以下ネタバレ】

1979年、夏。オハイオの小さな町に住む少年ジョーは、仲間たちと8ミリカメラでの映画作りに熱中していた。ある夜、駅舎で撮影をしていた彼らは、空軍の貨物列車事故に遭遇。その時、アメリカ政府が隠す重大な秘密を、偶然カメラが捉えてしまう。以来、ジョーの周囲では不可解な事件が連発し…。J・J・エイブラムス監督が、「E.T.」「未知との遭遇」など、敬愛するスピルバーグ映画にオマージュをささげた青春SF大作。

あらすじ

 1979年。母親を事故で亡くした少年ジョーは、映画好きの仲間と一緒に自主制作のゾンビ映画を撮影していた。ある夜、ジョーたちが駅で撮影していると、通りかかった列車が車と衝突して大事故になる。車に乗っていたのはジョーたちの学校の教師ウッドワードだったが、瀕死のウッドワードはジョーたちに銃を突きつけて誰にも口外するなと言って追い払う

 その後列車を管理していた空軍が街に乗り込み、貨車の荷物を回収し始めるが、街では人が消えたり車のエンジンが盗まれるなど奇怪な事件が相次ぐ。やがてジョーたちはウッドワードの残した記録から、軍が1960年代に知的宇宙生物(見かけはモンスター)を捕獲して以後研究している事を突き止める。軍の研究者だったウッドワードは生物を解放しようと移送中の列車に衝突したのだった。

 ジョーたちは街の地下に巣くっていた宇宙生物に食われそうになるが、ジョーが説得的なことをすると相手は解放し、最後に宇宙生物は街中の機械を吸いつけて宇宙船を作るとそのまま旅立って行った。おしまい。


感想

 評価は△。


 公開前に内容が徹底的に秘匿されていたのでどんな凄い作品かと期待していたら、内容は「基本モンスターパニック映画、最後だけ『E.T.』」といういびつな内容の、安っぽいガッカリSF映画だった。


 売れっ子クリエイター(最近では「スターウォーズ フォースの覚醒」の監督・脚本)のJ.J.エイブラムスが趣味丸出しで作ったとしか思えない映画で、


・趣味に没頭する主人公の少年たち
・子供の趣味を否定する父親と主人公は折り合いが悪い
・親同士でもいさかいが
・主人公の淡い初恋
宇宙生物が街に出現
・軍との大バトル
・最後に主人公たちの活躍でめでたしめでたし


 という「昭和か!?」的な内容の古臭いストーリーの映画。ジョーたち子供の大活躍が事態解決の決定打となったり、ジョーがヒロインのアリスを命を張って助けたり、仲の悪かったジョーの父とアリスの父が和解したり、ジョーと父との仲も修復されたり、と、あまりにも使い古しの展開の連発には心底嫌気がさした。挙句に、ラストは「E.T.」のパクリである。多分に同情する余地があるにせよ、人間を殺しまくった宇宙怪物の旅立ちを感動的に演出するのはどうなんだと突っ込みを入れたくなった。


 細田守版「時をかける少女」のごとく、昭和ジュブナイル的展開でも巧みに作れば惚れぼれとするような名作になりえるが、上手くいかなければ最新技術で作ったただの古臭い映画でしかない。多分脚本を書いたエイブラムスは子供の頃の事を思い出してさぞ楽しかったのだろうが、出来上がったものは監督の趣味丸出しというだけのポンコツ映画であった。ハズレ。

BSプレミアム6月6日(月)午後9:00〜10:53


【製作・監督・脚本】
J・J・エイブラムス
【製作】
スティーブン・スピルバーグ、ブライアン・バーク
【撮影】
ラリー・フォン
【音楽】
マイケル・ジアッキーノ
【出演】
ジョエル・コートニー、エル・ファニング、ライリー・グリフィス、ガブリエル・バッソ ほか


製作国:
アメリカ
製作年:
2011
原題:
SUPER 8
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ