感想:映画「思い出のマーニー」(2014年:日本)


思い出のマーニー [DVD]

金曜ロードシネマクラブ https://kinro.jointv.jp/lineup/151009/
放送 日本テレビ 2015年10月9日(金)

【※以下ネタバレ】

全てを包み込む愛に触れたとき、少女は…
あなたは、ありえない感動に涙する―


金曜ロードSHOW!」30周年を記念した「秋のジブリ」の第2弾に登場するのは、昨年劇場公開されたスタジオジブリの最新作だ。原作はイギリスの名作児童文学。「借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌監督が、舞台を日本の北海道に移し、少女のひと夏の不思議な冒険を描き出す。主人公は、幼い頃に両親を亡くし心を閉ざしてしまった少女・杏奈。喘息の治療のために海辺の村で夏を過ごすことになった杏奈は、湿地に建つ古い洋館で謎の美少女・マーニーと出会うのだが…。杏奈役の高月彩良、マーニー役の有村架純をはじめ、松嶋菜々子、森山良子、吉行和子黒木瞳ら豪華キャストが声を担当。「キル・ビル」など、実写映画の美術を担当した種田陽平美術監督を務め、“湿っ地屋敷”などの美しい背景が表現されている。ストーリーに引き込まれるミステリータッチな展開も魅力、誰もの心にそっと寄り添う感動のファンタジーだ。

あらすじ

 佐々木杏奈は幼い頃に両親を亡くし養父母に育てられていたが、今の両親に心を開いておらず、また学校にも友人がいないため、完全に孤立状態だった。ある夏、杏奈は持病の喘息の治療のため、海辺の親戚夫婦の家に預けられる。そこで杏奈は海辺に立つ廃屋を見つけ、その近くでマーニーという少女と知り合いになる。廃屋は何故か夕方に潮が満ちる頃になると普通の姿に戻り、その頃にだけマーニーに会えた。杏奈はあまり細かい事は気にせず、マーニーと打ち解け親友となる。

 昼間、廃屋の屋敷に出かけた杏奈は、屋敷が改築中で、さらに彩香という少女の一家が引っ越してきた事を知る。彩香は屋敷の中でマーニーが書いた古い日記を見つけ、屋敷に近づいてきた杏奈こそマーニーだと勘違いしていた。

 その後色々有り、杏奈はマーニーから突然別れを告げられ許しを求められ、杏奈はマーニーを許した。その後屋敷で見つかった絵がきっかけとなり、杏奈はマーニーの友人だったという老婦人に出会い、マーニーの生涯について知る。幼い頃のマーニーは家族にかまってもらえず孤独な日々を過ごしていたが、やがて幼なじみと結婚し、娘をもうけた。ところが夫は病死し、自分も病に倒れたため、娘を寄宿舎に入れることになってしまう。そして戻ってきた娘とはついに関係が修復できず、娘は家を飛び出して結婚したものの、夫と共に事故死してしまう。その後、マーニーは残された孫娘を屋敷で育てたのだった。

 最後、杏奈は養母から幼い頃の自分が持っていたという写真を渡され、マーニーが自分の祖母だった事に気が付く。そして養母へのわだかまりも解け、彩香という気の会う友人も出来て、杏奈は明るく札幌に戻っていった。


感想

 評価は○。


 一人の女の子が幻想的な体験で成長していく系のお話で、まあそこそこ面白いなぁと思っていたのですが、終盤に明かされた「マーニーが杏奈の祖母でした」というオチには「Σ(^∇^;)えええええ〜」でしたよ。そう来たかーみたいな。そういえば序盤で杏奈の目が青いという描写が有りましたしね。

 子供向けの品の良い、イイ話系アニメだと軽く流していたのですが、ラストのどんでん返しで評価がグッと上がりました。全然期待していなかったのですが、これは良かったですね。


声の出演
<杏奈>
 高月彩良

<マーニー>
 有村架純

<頼子>
 松嶋菜々子

<大岩清正>
 寺島進

<大岩セツ>
 根岸季衣

<老婦人>
 森山良子

<ばあや>
 吉行和子

<久子>
 黒木瞳



スタッフ
<脚本・監督>
 米林宏昌

<プロデューサー>
 西村義明

<原作>
 ジョージ・G・ロビンソン
 「思い出のマーニー」(松野正子訳/岩波少年文庫刊)

<脚本>
 丹羽圭子

<音楽>
 村松崇継
 (サントラ/徳間ジャパンコミュニケーションズ

<主題歌>
 「Fine On The Outside」
 作詞・作曲・歌 プリシラ・アーン
 (ヤマハミュージックコミュニケーションズ

作画監督・脚本>
 安藤雅司