感想:映画「ゼロ・グラビティ」(2013年:アメリカ)


ゼロ・グラビティ [Blu-ray]

フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/b_hp/160610kinpremium/
放送 フジテレビ 2016年6月10日(金)

【※以下ネタバレ】

第86回アカデミー賞
最多7冠!
監督賞/視覚効果賞/撮影賞/編集賞/音響効果賞/録音賞/作曲賞


宇宙の 暗闇を 生き抜け―
極限のサバイバル!全身を貫く感動!
自宅で体験する、最もリアルな宇宙。


君は生きて地球へ帰れ。“必ず生還する”と誓うんだ──。

あらすじ

 アメリカの宇宙飛行士・ライアン・ストーンとマット・コワルスキーは、スペースシャトルに搭乗し衛星軌道で作業していた。ところが二人が船外作業中、ロシアが人工衛星を爆破したため、飛び散ってきた破片によりシャトルは破壊され、二人以外の飛行士は死んでしまう。二人は近くにあるISS国際宇宙ステーション)にあるはずのソユーズ宇宙船を使って帰還しようとISSに向かったが、結局マットは宇宙の彼方に放り出され、ライアンだけがISSにたどり着く。しかしISSは火事を起こして直後に吹き飛び、頼りのソユーズ宇宙船も燃料切れだった。ライアンはソユーズの脱出カプセルの燃料を使って、さらに隣の中国の宇宙ステーションにたどり着き、残っていた宇宙船でなんとか地球に戻った。<完>


感想

 評価は△。

 映像が綺麗なだけで中身はスッカスカの映画。


 『宇宙空間に取り残されたサンドラ・ブロックジョージ・クルーニーが、宇宙飛行士らしく科学知識を総動員して、あっと驚く手段で生き残るサイエンスサバイバル映画』かとワクワクしながら見ていたら、単に宇宙ステーションへとピョンピョン飛び移るだけの話だった……、まあ無重力状態の描写は凄くて、こんな凄い映像が撮影できる時代になったのか、と感心はしましたが、映像が凄いだけじゃん。最後はサンドラ・ブロックが中国の宇宙船で適当にプチプチっとボタンを押したら、奇跡的に地球に戻れましたってご都合主義すぎ! それによく考えたらスペースシャトルなんて5年間も前に廃止されてるし。


 宣伝文句に騙された系の映画でしか無かったですな。


ついで

 サンドラ・ブロックの吹き替えの深見梨加ってなんとなく聞いた名前だなぁと思っていたら、初代の愛野美奈子・セーラーヴィーナス様でありましたか。あとフジテレビのサイト http://www.fujitv.co.jp/movie/index.html はネタバラシしすぎ。あらすじ紹介で全体の70パーセントくらい書いてあったぞ。先に読まなくて良かった。

2013年・アメリカ


監督
アルフォンソ・キュアロン


脚本
アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン


出演
ライアン・ストーン … サンドラ・ブロック深見梨加
マット・コワルスキー … ジョージ・クルーニー小山力也


あらすじ

メディカル・エンジニアであるライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)は、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)のサポートのもと、地球の上空60万メートルの無重力空間〈ゼロ・グラビティ〉で、データ通信システムの故障の原因を探っていた。これが最後のミッションとなるコワルスキーは、いつものようにヒューストンとの通信でジョークを交わし、宇宙遊泳を楽しんでいた。

その時、ヒューストンから「作業中止!至急シャトルへ戻り、地球へ帰還しろ!」という緊迫した命令が届く。
破壊された人工衛星の破片(スペース・デブリ)が別の衛星に衝突して新たなデブリが発生し、彼らのいる方向へ猛烈な速さで迫っているというのだ。
さらに連鎖反応で衛星が次々と破壊され、様々なシステムが壊滅し、ヒューストンとの通信も途絶えてしまう。
シャトルに戻ろうとするふたりに、凶器と化したデブリが襲いかかった!
シャトルから切り離されたアームとともに、一瞬にして宇宙空間へ放り出されるストーン。ベルトを外して何とかアームから離れるが、激しく回転しながら漆黒の闇へと消えていく。コワルスキーの冷静な指示に従って、現在位置を伝えるが、酸素タンクは10%まで減っていた。回転が止まり、深い静けさと底無しの闇にただひとり漂うストーン。聞こえるのは、自分の荒い息と、恐怖に縮みあがった心臓の鼓動だけ。

「ライトをつけろ」コワルスキーの声に、我にかえるストーン。ストーンを発見したコワルスキーは、互いの身体をロープでつなぎ、小型ロケットエンジンを駆使して、シャトルを目指す。だが、機体はデブリとの衝突で大破し、生存者はストーンとコワルスキーのふたりだけだった──。

コワルスキーは次の手を考え出す。国際宇宙ステーションに行けば、そこにある宇宙船ソユーズで地球へ帰れるはずだ。
宇宙での初めての危機に混乱するストーンにベテラン宇宙飛行士コワルスキーは美しい日の出を見せ、心を落ち着かせようと声をかけ続ける。
そんなコワルスキーの優しさに、ストーンは初めて、彼女の心を打ち砕き、希望を奪い去った哀しい過去の出来事を打ち明けるのだった。
国際宇宙ステーションの間近まで辿り着いたふたりは、ソユーズの機体が損傷していることに気付く。これでは地球まで帰還するのは不可能だ。
しかしソユーズの近くには、中国の宇宙ステーションがあることをコワルスキーは知っていた。
だが、ストーンの酸素はほぼゼロとなり、意識が遠のいていく。果たしてふたりは生きて地球へ帰り、再びその足で大地を踏むことができるのか──?