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感想:アニメ「ばくおん!!」第12話(最終回)「もしものせかい!!」


TVアニメ「ばくおん!!」OPテーマ「FEEL×ALIVE」(アニメ盤)

アニメ『ばくおん!!』公式サイト http://bakuon-anime.com/
放送 BS11 全12話。

【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) もしものせかい!! (2016年6月20日(月) 深夜放送)

あらすじ

・Aパート

 羽音は愛車スーフォアを初めてこかせてしまい、タンクに傷が付いてしまう。そこで恩紗の店で修理する事になったが、色々有ってタンクごと交換する羽目に。そして羽音はここでかつて教習所でお世話になったバイク・バイ太(のタンクだけ)に再会する。最終的に、バイ太は羽音のバイクに取り付けられ、これからも一緒だねヘヘヘ〜みたいな感じで〆。


・Bパート

 羽音は本屋でバイクの神様に出会い、「もしこの世界からバイクがなくなったらどうする?」と言われる。翌日、羽音が目覚めると世界にオートバイというモノはなくなっており、恩紗・凜・千雨は自転車で通学していた。羽音は皆に「自転車に自動車のエンジンを積んだオートバイという乗り物ってどう?」と提案すると、移動するなら車で十分なのでそんな変な乗り物は不要と笑われる。翌日世界は元に戻っており、羽音がみんなとツーリングに出かけておしまい。


脚本:砂山蔵澄 絵コンテ:石倉賢一、西村純二 演出:大庭秀昭 総作画監督:杉本功、村谷貴志、佐野隆雄 作画監督中山由美、小美戸幸代、岡崎洋美、三浦雅子、二宮奈那子、みうらたけひろ
メカ作画監督:水村良男、寺尾洋之、静佳見


感想

 後半の話って原作ではギャグ話なのに、何故「バイクが無い世界は寂しいよぅ……」みたいな泣かせ系の話になっているの? 原作でも「バイクと言えばコレ(自転車)だろ」とか「エンジンなんて重い物が二輪車につめるわけないだろ」とか「オートバイって変な名前(笑) 最後の「ク」はどこにいったの?」とか「シートベルトも付けられないような危険な乗り物が必要なわけ無いだろ」と言っていますが、それは恩紗・凜・千雨といったバイク好きたちが(正論で)バイクを徹底否定する、というところで笑わせる話だったのに、それを感動系の話にもっていっちゃうとは…… 最後まで好みと微妙に違うアニメだったなぁ……


総括

 評価は△。

 秋田書店の青年誌「ヤングチャンピオン烈」で連載している「バイクテーマバカコメディ」のアニメ化でしたが、微妙に原作と方向が変えられていて、なんとなく釈然としない出来のアニメでした。


 高校生・佐倉羽音(さくら・はね)は、自転車通学の途中、学校前の長い上り坂に坂にへこたれていたところ、バイクで颯爽と(?)通学している天野恩紗(あまの・おんさ)を目撃し、バイクに興味を持つ。そしてバイクの魅力に取り付かれた羽音はバイク部に入部することになり……


 原作漫画は、「ひらがな四文字でビックリマークのタイトル」とか、「主人公がボケ系の性格」とか、「主人公にはよく出来た妹がいる」とか、「新入生キャラが黒髪ツインテールで親から英才教育を受けている」とか、もう弁護の余地もないくらい「けいおん!」のパクリなのですが、アニメの方も隠し様が無いと思ったのか開き直りなのか、主人公の羽音(上田麗奈)のしゃべり方が「けいおん!」で主人公を演じた豊崎愛生の演技そのまんまで、思わず笑ってしまいました。

 キャラデザは良い感じにアニメ向けにアレンジされているし、声優のイメージも概ね問題ないし(特に天野恩紗役の内山夕実のしゃべりは、原作漫画の脳内イメージそのままで軽く感動しました)、バイクの走りの作画も違和感ないし、と、最初は喜んでいたのですが……

 しかし、楽しかったのはそこまで。原作は基本的な枠組みは「けいおん!」を真似しつつ、テイストは「スズキバイクDISり」とか「カワサキバイクにも結構辛らつな評価」とか「1980〜90年代の古いバイクの話題ばかり回顧する校長」とか、そういうネタを連発する「バカコメディ」なのですが、アニメではなぜか「健全女子高生バイクアニメ」になってしまっていて、違和感バリバリでした。例えば最終話Bパートの話も、原作では「バイク好きのキャラたちが、口をそろえてバイクなんてものは必要ないと否定する」ところが普段と正反対で面白い、という笑い話なのですが、アニメではしんみりテイストの話にすり替わっています。その他の回でもこういう改変が随所に見られるため、毎回「なんか違うんだよなぁ……」と首をひねらざるを得ませんでした。


 なるほど、「可愛い女の子たちが集まってバイクネタで笑いを取りにくるギャグアニメ」なんかより「美少女いっぱい青春バイクアニメ」の方がウケが良いだろうから改変した、というのは予想が付くのですが、原作のテーマというかをねじまげてしまうのはどうなのでしょうねぇ……、「原作漫画をアニメスタッフが大幅にてこ入れ・改変している」というところまで「けいおん!」の真似をしなくても良いのに。


 まあそれなりに楽しめたアニメであった事は間違いないのですが、原作のバカノリが大好きなだけに、「これはちょっと違うよ」という不満は隠せませんでしたね。原作ママの苦笑失笑アニメで作ってくれたら良かったのになぁ、と心底思います、



ばくおん!! 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

スタッフ情報
【原作】おりもとみまなばくおん!!」(「ヤングチャンピオン烈秋田書店刊)
【監督】西村純二
【シリーズ構成】砂山蔵澄
【キャラクターデザイン】杉本功
【サブキャラクターデザイン】仁井学
【デザインワークス】水村良男、森木靖泰
美術監督吉原俊一郎
【音響監督】高寺たけし
【音楽】中西亮輔



音楽
【OP】佐咲紗花FEEL×ALIVE
【ED】佐倉羽音(CV:上田麗奈)、鈴乃木凜(CV:東山奈央)、天野恩紗(CV:内山夕実)、三ノ輪聖(CV:山口立花子)「ぶぉん!ぶぉん!らいど・おん!」



キャスト
佐倉羽音:上田麗奈
鈴乃木凜:東山奈央
天野恩紗:内山夕実
三ノ輪聖:山口立花子
中野千雨:木戸衣吹
早川:石塚運昇
たづ子:日笠陽子
凜の父:三木眞一郎
恩紗の父:岩田光央
猿山先生:荒浪和沙
佐倉由女:田所あずさ
バイ太:井上喜久子
神様:小山力也