TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』公式サイト http://jokergame.jp/
放送 BS11。全12話。
【※以下ネタバレ】
第12話(最終回) XX ダブル・クロス (2016年6月21日(火)放送)
あらすじ
D機関員小田切はドイツとソ連の二重スパイ・シュナイダーを監視していたが、その最中シュナイダーが死体で発見される。警察は早々に自殺と断定するが、小田切はこれが巧妙に仕組まれた殺しで、ソ連の工作員に殺された事を掴む。しかし事件解決後、小田切は人間の感情を全て切り捨てるようなD機関のやり方には付いていけないことを自覚し、辞職するのだった。
感想
いつもの様にあっと驚く系のオチですが、今回は完全に推理小説してましたね。
総括
評価は○(ギリギリ)。ただしあんまりアニメに向いている素材ではなかったような感も……
昭和12年(1937年)秋、陸軍中佐結城によって、秘密裏にスパイ養成学校「D機関」が設立され、厳しい選抜試験を経て8人の男たちが選ばれた。彼ら8人は機関員として世界各地に派遣され、困難な任務を達成していく……
原作は漫画やラノベでは無く、角川文庫のれっきとした一般向け小説で、
http://www.kadokawa.co.jp/sp/jokergame/
●第62回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門受賞
●第30回 吉川英治文学新人賞受賞
といった評価を受けており、硬派な展開がウリでした。毎回、何らかの形であっと驚くオチが付くのは、さすが推理小説として高く評価されただけのことはある、という感じでしたが……、
昭和初期が舞台で、しかも登場人物は帝国陸軍関係者という時点でかなりとっつきにくいマニアックな設定の上に、毎回主役も舞台も何もかも変わるので、作品に入り込み辛かった。さらに漫画家の三輪士郎氏が原案の機関員八人のキャラクターデザインが誰も彼も同じような顔つきと髪型で全く見分けが付かない……、仕方ないので声優で聞き分けるしかありませんでした。この硬派な内容のアニメで髪の毛の色を緑にしたりして個性付けするわけにもいかないでしょうが、それを差し引いても個性が無さ過ぎでした。
まあ、話自体は毎回おっと驚くオチが用意されているので、それなりには面白かったのですが、積極的にアニメにするべき素材とも思えなかったなぁと。ラジオ/オーディオドラマで十分だったんじゃないか、という気がしました。全話ともそれなりに楽しめましたが、夢中になってしまう、という程でも無かったですね。
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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<スタッフ>
原作:柳広司「ジョーカー・ゲーム」シリーズ(角川文庫・KADOKAWA刊)
監督:野村和也
シリーズ構成・脚本:岸本卓
キャラクター原案:三輪士郎
キャラクターデザイン・総作画監督:矢萩利幸
アニメーション制作:Production I.G
音楽
【OP】QUADRANGLE「REASON TRIANGLE」
【ED】MAGIC OF LiFE「DOUBLE」
<キャスト>
結城中佐:堀内賢雄
三好:下野紘
神永:木村良平
小田切:細谷佳正
甘利:森川智之
波多野:梶裕貴
実井:福山潤
福本:中井和哉
田崎:櫻井孝宏
蒲生次郎:津田健次郎
佐久間中尉:関智一