感想:アニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」第12話(最終回)「ネトゲの嫁は女の子なんですよ」


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TVアニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」公式サイト http://netogenoyome.com/index.html
放送 BS11。全12話。

【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) 『LV.12 ネトゲの嫁は女の子なんですよ』

あらすじ

 英騎たちアレイキャッツは、猫姫親衛隊と同盟を組みカントル砦を攻め落とした。そこに傭兵ギルド・ヴァレンシュタインが攻めてくるが、マスターの重課金によって砦を守り抜く事に成功した。ネトゲ部は文化祭の出し物で砦の攻略写真を展示する、そして文化祭も終わって英騎と亜子の仲がいいムードになったところに他のメンバーがやってきて「お邪魔だった〜?」とか冷やかしのシーンで〆。


感想

 うん、最後までイマイチだった。もっとも「どうしてこうなった?」ではなく、元々この程度の作品だったと思いますが。


総括

 評価は△。

 恋愛ハーレム物にネトゲ要素を組み込んだ斬新な作品、になるのかと思いきや、中途半端な内容に終始してちっとも面白くなかったなぁ。


 主人公・西村英騎はオープンオタクで、ゲームやアニメが趣味ですが、クラスに普通に友人もいてふつうに一般生徒としてすごしています。そんな英騎は最近ハマっているのは、基本無料のMMORPG「レジェンダリー・エイジ(LA)」。戦士キャラ「ルシアン」として、四人組のパーティーを組んで楽しく過ごしていて、パーティー仲間の「アコ」とはゲームのシステムの上で結婚もしています。ある日、四人で初のオフ会を開いて顔を合わせてみると、驚いた事に英騎以外は全員同じ学校の女子生徒でしかも美人ぞろい。そしてアコのプレイヤー・玉置亜子は引きこもりでかつ現実とゲームの区別が付いてない困ったさんで、学校でも英騎をルシアンと呼ぶわ、嫁だと公言するわ、で、大変な事に……


 上記の設定を見て、現実とゲームの世界を自在に往復する新感覚のハーレム物かと思っていたのですが、実のところはなんか中途半端な内容でした。現実世界の恋愛は、亜子については相手が変な子過ぎて上手く進まないのは仕方ないにしても、同じクラスのツンデレ娘茜は英騎が好きになったとかそういうイベントが無いので、いるだけムダという感じ。また大金持ちで課金大好きのお嬢様杏とか、猫キャラを操る担任の斉藤先生も、にぎやかし要員というかで、面白い事は言うけどそれだけ。美人キャラが居ても「攻略不可」キャラだという事でなんだか虚しかったし。

 しかもストーリーに、中途半端なガチさでゲーム要素を入れてくるので、「アカウントが乗っ取られて、復讐のためその犯人を罠にかける話」とか「攻城戦イベントで傭兵グループに助っ人を頼んだら裏切られたので復讐する話」とか、そんなもん見せられてもねぇ、という話が多く、ゲンナリ気味でした。

 あと、キャラデザも……、原作イラストは(エロマンガ業界で勇名を馳せた)Hisasi氏なのですが、まるで面影が無い。もっとも原作小説の表紙を見たら、その段階で「え゛……、これがあの Hisasi氏の絵?」という感じなので、悪いほうに絵柄を変えたのかもしれません。これはアニメスタッフに責任はあんまりないかも。


 という事で殆ど評価するところの無いアニメでしたが、ただし、ナンジョルノこと南條愛乃の歌うエンディングテーマ「ゼロイチキセキ」は割と好きでした。ホントこれだけは良かったです。



ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? アコ B2タペストリー

<スタッフ>
原作:聴猫芝居電撃文庫刊)
原作イラスト:Hisasi
アニメーション制作:projectNo.9
監督:柳 伸亮
シリーズ構成:郄橋龍
キャラクターデザイン:矢野 茜


音楽
【OP】Luce Twinkle Wink☆1st Love Story
【ED】南條愛乃ゼロイチキセキ



<キャスト>
西村英騎/ルシアン:豊永利行
玉置亜子/アコ:日高里菜
瀬川茜:水瀬いのり
御聖院杏:M・A・O
秋山奈々子:大和田仁美
斉藤結衣:南條愛乃
シュヴァイン:松風雅也
アプリコット羽多野渉